仔犬の居住空間

・仔犬が安心して暮らせる居住空間づくり!

仔犬にとって「睡眠」は非常に重要です。まずは安心して暮らせる居住空間をつくってあげましょう。

まずは仔犬の飼育空間で行動範囲を限定できるようなサークル(囲い) を用意し、そのサイクルの中にトイレベットなどを置いて寝床を作ってあげてください。これらを置く場所は、暑い時期は、直接クーラーが当たらず、直射日光を避けた風通しの良い場所を選んでください。寒い時期には十分な保温が必要なので、ダンボールなどで小屋を作り、その中にペットヒーターを入れて暖かくしてあげます。からだが熱くなり過ぎた頃に、温風をよけられるスペースを作ってあげるのも忘れないようにしてください。

最初から部屋の中を自由にどこでも動けるようにしてしまうと、ワンちゃんはトイレをどこでして良いかわからなくなります。しつけという面からも、初めはサークル(囲い) での生活をさせてあげるべきです。ただ、サークル(囲い) に入れると、 最初は甘えたり外に出たくてクンクン泣いたりすると思います。しかし、しばらく放っておくと、「泣いても、出してくれない」とあきらめて眠ってしまうものです。泣くからといって毎回ワンちゃんのところへ行って遊んだりすると、「そうか!泣けば来てくれるんだ」と思い、よけいに泣くようになってしまいますので注意してください。もちろん、ワンちゃんにもそれぞれ個性があるので、いつまでもあきらめずに泣き続けているようであれば、それがかえってストレスになってしまうこともあります。ですから、毎回ワンちゃんのところへ行ったり、遊んだりするのではなく、様子を見ながら時々サークル(囲い) から出して構ってあげましょう。

お家に来た頃の仔犬は、まだ体力が十分ではありません。新しい環境に慣れるまでの1週間位がとても大切になります。親兄弟姉妹から離れ、今までとは違った環境の中に置かれ、生活のリズムが変化して、精神的なストレスから最も体調を崩しやすい時期がこの頃です。正式な病名ではありませんが、この頃に様々な体調を崩すことを動物病院業界では「ニューオーナーシンドローム(新しい飼主症候群)」と呼びます。そうなると、元気だった仔犬が、急にごはんを食べなくなったり、病気に対する抵抗力が弱まったりして隠れていた病気を発症したりします。それを防ぐには、仔犬の生活リスムを崩さず、ゆっくり眠れて、安心できる環境を作ってあげることが重要です。特に睡眠は、1日のうちトータルで18時間位は必要だといわれています。眠っている時は声をかけて起こしたりせず、眠りたいだけ寝かせてあげましょう。仔犬は、起きると食事や排便をして、少しはしゃいで、気がつくとまた寝ている、というのが正常な生活パターンです。特に小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は、新しい家族ができたことでうれしくて、ついつい仔犬を遊ぼうとしてしまいますが、過度な接触はストレスになり、病気になる可能性があることをお子さんに教えてあげてください。仔犬が寝てるときは静かに寝かせておいて、起きたら遊んであげるようにしましょう。

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仔犬の居住空間づくりのポイント