狂犬病予防注射

世界の狂犬病感染リスク2013
世界の狂犬病感染リスク2013

狂犬病は、その名前から犬だけが感染すると思っている方が多いのですが、犬だけの病気ではなく、人や猫を含めた全ての哺乳類が感染する怖い病気です。そして、発病すると治療方法がなく、悲惨な神経症状を示してほぼ100%死亡する極めて危険なウイルス性の人獣共通感染症(ズーノーシス:Zoonosis)です。
狂犬病は、約4,000年前から人類に知られていましたが、高度な医療が確立した現在も、世界では毎年約5〜6万人以上の人と十数万頭の動物が発病死していると推定されている怖い病気なのです。
幸い、日本では1956年を最後に発生していませんが、海外では多くの発生例が未だ報告されていますし、日本にも色々な動物が輸入されているので、いつ発生するかも分かりません。但し、予防注射(ワクチン)さえきちんと打てば、予防できる病気です。大切な愛犬のためにも忘れずに毎年予防注射受けましょう。
狂犬病なんてもう何十年も日本で起こってないでしょう! イギリスなんて狂犬病がない国だけど予防注射の義務ないじゃない! だから打たなくていいやと思っているそこのあなた! イギリスと日本では国の事情がちょっと違うんですよね。。。。参考までに「狂犬病予防接種は何故必要か」をお読みください。
現在WHOが狂犬病のリスクなしとしている国は世界で日本とニュージーランドの2カ国+太平洋のいくつかの島国しかありません。


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狂犬病予防接種

※当院では2019年より紙の証明書だけでなく、デジタル狂犬病予防証明書も無料発行しております。当院で狂犬病予防注射を接種された方はマイページからログインしていつでも最新の狂犬病予防注射接種日や次回接種予定日をご確認いただけます。詳しくは当院受付にてお尋ね下さい。

日本には「狂犬病予防法」で、年に1回予防注射(ワクチン)を受けることが、義務付けられています。但し、仔犬の場合は生後91日以降に受けることとされています。
毎年4月に壱岐市でも集合注射を行なっていますが、壱岐動物病院でも、1年を通して狂犬病予防注射を受けることが出来ますので、お忘れの方はお早めにご予約の上でご来院ください。

help_outline狂犬病の予防注射の副作用にはどのようなものがありますか?

狂犬病の予防注射を含む全ての予防注射は、副反応が発生する可能性があります。犬に対する狂犬病の予防注射においては、一過性の副反応(疼痛、元気・食欲の不振、下痢又は嘔吐等)が認められることがあります。過敏体質の場合、まれにアレルギー反応〔顔面腫脹(ムーンフェイス)、掻痒、蕁麻疹等〕、アナフィラキシー反応〔ショック(虚脱、貧血、血圧低下、呼吸速拍、呼吸困難、体温低下、流涎、ふるえ、けいれん、尿失禁等)〕などが報告されています。

help_outline狂犬病の予防注射の副作用はどの程度の確率で出ますか?

私達獣医師は、薬品などで重大な副作用等を知った際には農林水産省に報告することが義務付けられています。狂犬病予防注射に関する副作用で報告された件数については、平成27年度で18件となっています。詳細は農林水産省動物医薬品検査所ウェブサイト(http://www.maff.go.jp/nval/)を参照してください。平成27年度日本国内における狂犬病予防注射頭数:4,688,240頭と報告されているので、確率は0.000384%(約260万頭に1頭)です。ちなみに、1年間で日本で交通事故に合う確率は0.528%(2016年)です。
まあ、あくまでも確率ですし、報告されていない副作用もあるかもとか言われはじめたら….いつまでたっても話はつきません。ただ、仮に報告されていない副作用事例が10倍(根拠はありません)あったとしても、ものすご〜く出てるようには思えないというだけです。

狂犬病 予防注射料 2,500円(税別)

※当院にカルテのない動物は最初の1回目のみカルテ登録料500円(税別)が別途必要となります。
※登録、済票の配布は行っておりませんので、証明書を発行致しますので、壱岐市役所にて行ってください。(料金は別途壱岐市役所にてお支払ください)

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海外旅行に行かれる方へ

日本は狂犬病予防注射や検疫などのおかげで現在のところWHOも認める清浄国として日々の生活で狂犬病を意識することはない素晴らしい国になっています。しかし、海外に目を向けると狂犬病感染リスクなしとされるのは日本とニュージランドだけです。ですからこれ以外の国に旅行される場合には、犬や野生動物にむやみに手を出したり、触れたりしないようにして、動物との接触は気をつけてください。万が一噛まれたり、引っかかれた場合は速やかに対処する必要があります。海外では年間5〜6万人が狂犬病で死亡しています。また、推定で年間1,500万人もの人が噛まれたり、引っかかれたりして、その後狂犬病に対する治療を受けています。

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参考文献

  1. わが国に狂犬病の再興を許さないためには

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関連外部リンク