レントゲン検査

エックス線(レントゲン)を照射し、通過したエックス線量の差を検出することにより体の内部を画像化する検査です。エックス線(レントゲン)が通りにくい骨などは白く写り、エックス線(レントゲン)が通りやすい肺(空気)などは黒く写ります。そして組織や臓器の厚みやエックス線(レントゲン)透過性(骨なら白、臓器なら灰色)を組み合わせることで位置、形、大きさ、数などを判断します。
壱岐動物病院では動物専用のエックス線(レントゲン)撮影装置を使用しております。また、現像は2005年よりデジタル現像機FCRを用いたデジタルレントゲンとなっており、2015年に2代目機種に変更しております。デジタルレントゲンは現像液を使用することなく、環境にも優しいレントゲンです。
なお、当院では、ペットオーナーの方の被爆防止と安全上の視点から、ペットオーナーの方が一緒に動物を保定してレントゲン撮影を行うことはありません。訓練を受けた獣医師と獣医看護師のみが行います。

レントゲン検査
Radiography : X-ray Examination

FCR PRIMA T2 V
FCR PRIMA T2 V

VPX-40A
VPX-40A

第一診察室
第一診察室

・レントゲン検査はどんな検査?

レントゲン検査はエックス線検査とも言われ、X線を照射し、通過した各臓器や組織のX線量の差を検出器で可視化(見えるようにすること)することにより体の内部を白黒の濃淡で画像化する検査です。
各部位の全体像を把握することに優れているため、まず最初に行う基礎的な画層診断検査として広く普及しています。現在では昔のようにフイルムに映し出すのではなくコンピュータ画面に映し出すデジタルレントゲンが主流になっています
検査は主に、胸部、腹部、頭部、脊椎、四肢、体表など全身のあらゆるところに行います。
レントゲン検査には普通に撮影する単純レントゲン検査と造影剤などを用いるレントゲン造影検査があります。

※1895年、ドイツのヴュルツブルグ大学のレントゲン博士により発見されたエックス線を利用した検査のため、レントゲン検査と言われたり、エックス線検査と言われたりします。どちらも同じです。

・レントゲン検査で何が分かるの?

エックス線が透過する程度は組織により異なるため、身体の部位により透過するエックス線量が変わります。骨や歯はエックス線を良く吸収するので、写真上では他の体の部位と比べて最も白く見えます。反対に、空気は、エックス線はほとんど素通りしてしまうので、肺やガスのある消化管の中は黒く見えます。レントゲンで異常がないというのも重要な所見になります。

主な検査項目と解釈

普通のレントゲン検査を単純レントゲン検査、造影剤を用いる検査をレントゲン造影検査(X線造影検査)と言います。

◎単純レントゲン検査
・胸部

心臓や様々な血管、気管、気管支、肺の大きさや形、位置などを観察できます。また、胸水や気胸、腫瘍の有無などを観察できます。

・腹部

腹腔内臓器の様々な臓器の大きさや形、位置などを観察できます。また、腹水や腫瘍の有無などを観察できます。

・頭部

頭蓋骨や下顎骨などの骨折や脱臼、変形を評価したり、水頭症の有無などを観察します。また、鼻腔や副鼻腔などの変化も観察できます。

・脊椎

脊椎の奇形、変形、骨折、椎間板の変化、骨の変化などを観察できます。

・四肢

骨の骨折や脱臼、変形を評価したり、関節や筋肉の異常を観察できます。

・体表

腫瘤や腫瘍の状態などを観察できます。

◎造影レントゲン検査

X線が透過しにくい造影剤やガスなどを注入して、臓器や血管、尿路、脊髄腔などを撮影し、単純レントゲン撮影だけではわかりにくい異常を観察します。バリウム検査が一般には有名ですね。
最近は造影レントゲン検査の代わりに超音波検査が行われることが多くなってきています。

・上部消化管造影検査

食道拡張 / 食道狭窄 / 消化管通過障害 / 胃粘膜の異常 / 消化管異常 / 腸重積 / 腸閉塞 / 消化管内異物の有無などを観察します。

・大腸造影検査

盲腸の異常 / 結腸狭窄 / 直腸狭窄 / 消化管粘膜の異常 / 直腸憩室などを観察します。

・静脈性尿路造影検査

腎臓の異常 / 尿の生成能 / 尿路の異常 などを観察します。

・逆行性尿路造影検査

膀胱の異常 / 尿道の異常 などを観察します。

access_time
検査時間

検 査:数分〜10分程度
検査結果:院内検査なら数分から30分程度

warning
注意事項

  • 暴れる場合は鎮静や麻酔が必要となることがあります。(別料金)
  • 必要な場合は事前に絶食が指示されることがります。

list_alt
関連情報

link X線画像診断に“デジタル革命”を―「FCR」