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中毒
エチレングリコール中毒
エチレングリコールは、車の不凍液、保冷剤、固くならないアイスノン、写真の現像液や錆取り、モーターオイル、工業用溶剤などに含まれています。どうも犬や猫はこの匂いや味が好きなようで、摂取して中毒を起こすことがあります。特に欧米では自分で車のオイルを交換する人が多く、結構見られる中毒だと言われていました。最近日本でも保冷剤で凍らせても固くならないものはエチレングリコールが入っている可能性があるので、注意が必要です。 犬よりも猫のほうが少量で重篤な症状をおこしますので、注意が必要です。 -
中毒
アセトアミノフェン中毒
※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペッ […] -
中毒
シトラスオイル中毒
シトラスオイルとはみかんやオレンジ、ダイダイなど柑橘系植物から作ったオイルで、アロマオイル、芳香剤、食器用洗剤、シャンプーや動物用の虫よけなどにも使われていたりします。特にアロマオイルは成分が濃縮されていますので、危険度が高く注意が必要です。 自然のものだから猫にも安全と誤認されていますが、シトラスオイルで猫の中毒が起こることがありますので注意してください。また、犬用の虫よけなどを猫に用いると犬の推奨容量でも猫にとっては致死的になることもあるので、絶対に使用しないでください。 -
中毒
タマネギ(ネギ)中毒
※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペッ […] -
中毒
ユリ中毒
ユリ属及びワスレグサ属の植物はは猫にとって非常に危険です。少量摂取しただけでも急性腎不全を引き起こし死に至ることがありますので、注意が必要です。 ユリの花びら、葉、茎、そして花粉に至るまで、すべての部分が猫にとって毒となります。猫が毛づくろい中に葉を1、2枚、花粉を少量でも口にすると、重度の急性腎不全に陥る可能性があります。 -
呼吸器科(猫)
膿胸
肺の周囲に、胸腔という空間があります。膿胸(のうきょう)とは、その胸腔に細菌感染により膿が溜まり呼吸困難などをおこす病気です。一般的に犬よりも猫に多く見られ、特に室外飼育(論文によっては室内室外差はないという報告もあり)の比較的若い雄猫に多く見られる病気です。また多頭飼育の場合はリスクが3.8倍も高いとされています。 猫エイズウイルス感染症や猫白血病ウイルス感染症などの、免疫力を低下させる病気に感染している場合は、免疫力の低下が原因で膿胸を発症しやすいとも言われます。 重症化してしまうと治療中に死亡してしまったり、予後が悪くなることが多いので早期発見、早期治療が重要です。 -
コラム
新しい眼圧計が入りました
やっと新しい眼圧計(TONOVET Plus)が届きました。動物の場合、人間みたいにじっとしていてく […] -
呼吸器科(猫)
猫喘息
猫は犬に比べ慢性的な咳をすることが少ない動物です。猫の喘息(ぜんそく)は、そんな中でも何かしらの原因による気管支の慢性炎症により、分泌物の増加が起こって気道が狭くなり、慢性的な発咳や重度な呼吸障害(喘息発作)を起こす病気です。この病気はヒトの喘息に似ています。 若齢〜中年齢の猫に見られ、性別には関係なく、多くの品種の猫に見られますが、シャム猫に多いとする報告もあります。アメリカでは20匹に1匹(5%)が罹患する慢性呼吸器疾患だとも言われます。 猫喘息と確定診断するまでには様々な検査が必要になりため、発咳を症状とする気管支疾患を猫気管支疾患と総称して呼ぶこともあります。 -
泌尿器科(猫)
尿道閉塞(猫編)
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泌尿器科(猫)
多発性嚢胞腎
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)とは、腎臓に多数の嚢胞(液体などがたまった袋状の構造)ができ、不可逆性(一度起きてしまうと元に戻らない)で、腎機能が徐々に低下していく遺伝性の病気です。多発性嚢胞腎は、ヒトでは難病指定されている疾患です。 特にペルシャ猫(日本での報告で70%)や、ペルシャ猫と血縁関係のある長毛猫に多く見られますが、日本では、アメリカン・ショートヘア(近年増加中)やスコティッシュホールド、雑種などでもみられ、1,000頭に1頭くらいで見られるのではないかと言われています。 多くの場合、気づかないまま進行し、4歳から7〜8歳くらいまでの間に慢性腎臓病の症状が見られるようになります。 -
泌尿器科(猫)
慢性腎不全/慢性腎臓病CKD(猫編)
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)は以前は慢性腎不全(まなんせいじんふぜん)などとも呼ばれていた病気で、特に猫は他の動物に比べ、慢性腎臓病になりやすい傾向があり、5歳以上の猫の死亡原因として最も上位に挙げられ、7歳以上のシニア猫のうち30~40%は腎臓病を患っていると言われていて、15歳以上の30〜81%は罹患していると言われています。アビシニアン、ロシアンブルー、ペルシャ、チンチラ、シャム猫、ヒマラヤンなど一部の猫には遺伝も考えられます。 一度悪くなってしまった腎臓の組織は治療しても元には戻りませんので、なるべく早期に発見して進行を遅らせるような治療をするのが重要となります。まずは病気をよく理解して、快適に長生きさせてあげられるようにしましょう! -
循環器科(猫)
大動脈血栓塞栓症
大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)は、心筋症(肥大型心筋症など)や感染性心内膜炎、自己免疫疾患などで発生した血栓(血のかたまり)が大動脈に詰まることにより起こる病気です。 特に猫では中年期から高齢期(平均7.7歳)に、心筋症に続発して非常に多く見られます。また、雄に多いと言われています。 大動脈血栓塞栓症になると、血栓が腹部大動脈に詰まってしまい、後肢の血流を遮断してしまいます。そうなると、猫は突然、非常に痛がり、後ろ足が立てなくなり(後肢麻痺)、呼吸も荒くなります。