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猫の病気
角膜黒色壊死症
角膜黒色壊死症(かくまくっくしょくえししょう)とは猫に特徴的に見られる眼科疾患で、犬など他の動物では非常に稀です。特に、ヒマラヤンやペルシャなどの短頭品種で見られることが多くとされています。 -
犬の病気
角膜潰瘍/糜爛
角膜は透明で、表面から上皮、実質、デスメ膜、内皮という層から成る薄い組織で、傷や感染などが原因で眼球表面の角膜組織が欠損してしまう病変が角膜潰瘍(かくまくかいよう)といい、潰瘍性角膜炎(かいようせいかくまくえん)とも言われます。角膜の損傷が上皮のみの浅いものを表在性角膜潰瘍/糜爛(びらん)、角膜実質に及ぶ深いものを深部性角膜潰瘍といいます。 -
犬の病気
潜在精巣(陰睾)
精巣は、オス(雄)の陰嚢内にある精子を作る機能を持つ生殖器官で、個体差はありますが、生後数ヶ月でお腹から陰嚢内に下降します。潜在精巣(せんざいせいそう)とは停留精巣(ていりゅうせいそう)とか陰嚢(いんのう)とも呼ばれ、精巣の片側あるいは両方が適切な時期に陰嚢へ降下せず、お腹に留まってしまう病気です。潜在精巣の発生率は統計によりばらつきがありますが、0.8%〜11%未満程度、潜在精巣の腫瘍発生率は10〜15%とされています。 片側の潜在精巣(特に右側での発生が多い)は両側の潜在精巣よりも多くみられ、きちんと陰嚢に降下しない精巣は中年期以降に精巣腫瘍(セルトリ細胞腫、セミノーマ)になる可能性が高いことが知られていて、正常な精巣と比較すると腫瘍になる確率は13〜23倍程度というデータもあります。 -
猫の病気
口内炎(猫慢性口内炎)
口の中の粘膜である舌や口の中の表面部分に炎症を起こす病気です。赤く腫れてただれが生じ、痛みも伴うことが多いため、食欲の低下などもみられます。口内炎とともに歯肉炎が併発している場合もい多くあり、慢性化したものは慢性歯肉口内(FCGS)ともも言われます。 特に猫の慢性口内炎は様々な呼び名があり、猫難治性口内炎、潰瘍性口内炎、猫リンパ球性形質細胞性歯肉炎/口内炎[LPGS]などとも呼ばれることが多く、原因は様々です。 猫全体の0.7%(0.5〜1.0%程度)が発症すると報告されています。 -
猫の病気
糖尿病(猫編)
糖尿病(とうにょうびょう)は、尿の中に糖が出てしまうことから名づけられた病名です。この原因は、血液中のブドウ糖が増えすぎて尿の中に糖が溢れてしまうためです。実際には血液中のブドウ糖が増えすぎていること(高血糖)が問題であり、この状態が続くと血管や臓器に負担をかけ、ついには腎臓病や白内障などを引きおこしてしまいます。血糖値が高くなる原因は、血糖値を下げるために膵臓から分泌されるインスリン(インシュリン) というホルモンが少なくなってしまったり、インスリンに対する身体の反応が鈍くなってしまうことによります。 一般に猫の糖尿病は、高齢(7才以上)の猫に多くみられ、雄(オス)に多く、肥満猫は糖尿病に4倍なりやすいと言われます。また、室内飼育で運動量が少ないとリスクが増加するという報告もあります。猫では原因不明のインシュリン分泌不全やインシュリン抵抗性により起こる2型糖尿病が多く、犬では1型(膵臓のベータ細胞破壊)が多いとされています。 -
犬の病気
巨大食道症
食道とは、口から胃まで食物を運ぶ器官です。この食道が何らかの原因で拡張することを、食道拡張(しょくどうかくちょう)とか巨大食道症(きょだいしょくどうしょう)と言います。主に犬に多く、猫で見られることは比較的少ないとされています。 -
猫の病気
黄色脂肪症(イエローファット)
黄色脂肪症(イエローファット)とは? 黄色脂肪症(おうしょくしぼうしょう)はイエローファットとも呼ば […] -
中毒
アルファリポ酸(αリポ酸)中毒
人のダイエット用サプリメントなどに含まれているアルファリポ酸(α-リポ酸)はチオクト酸とも呼ばれる脂肪酸です。インスリンとの相乗効果で、血糖値を下げ、肝臓でのグリコーゲンの産生を促進する機能があり、サプリメントは糖尿病などの補助療法などに持ちられます。ですが、これを猫が摂取すると高い確率で中毒を起こします。一錠でも死に至る重篤な中毒症状を起こすことがありますので注意が必要です。 -
犬の病気
横隔膜ヘルニア
ヘルニアとは、もともと穴のあいていないところが裂け、その穴から別の臓器や組織ががはみ出す病気です。場所などによりいくつかの種類があり、横隔膜(おうかくまく)ヘルニアとは、横隔膜(胸部と腹部を隔てている筋肉の膜)が先天的(生まれつき)あるいは交通事故(特にネコに多い)や落下など後天的な原因で破れ、腹部の臓器が裂けた横隔膜の穴から胸の内部に入りこんでしまう状態をいいます。裂けた穴の大きさや入り込む臓器などによって呼吸器症状や消化器症状を呈します。 -
内分泌科(犬)
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
犬の副腎皮質機能亢進症は、人(1/10万人程度)や猫では稀なのに比べて発生率が高く(500頭に1頭)、犬で最も重要な内分泌疾患のひとつです。「クッシング症候群」と呼ばれることもあります。特に中高齢の5〜15歳で、発症することが多く、まれに先天性にも見られます。また、雌(メス)に多いと言われ、プードル、ダックスフンド、シュナウザー、ボストンテリア、ボクサー、ビーグルに多く見られると報告されています。 副腎は、左右の腎臓の近くにあり、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)を分泌する内分泌器官です。このコルチゾールは、糖代謝や脂質代謝、タンパク質代謝、体の免疫系やストレスに対する作用などさまざまな働きを担っています。副腎皮質機能亢進症は、この副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることにより起こる病気で、さまざまな症状が引き起こされます。 -
猫の病気
FLUTD:猫下部尿路疾患
猫下部尿路疾患:FLUTD(猫泌尿器症候群:FUSと以前は言われていました)は、その名の通り、尿路の下部にあたる膀胱と尿道に関係する疾患の総称で、膀胱炎や尿道炎、膀胱や尿道の尿石症などが含まれます。猫では特に原因不明の特発性FLUTD(間質性膀胱炎、特発性膀胱炎)や不適切な食事による尿結晶や尿石の形成が多く見られます。 症状が進むと、尿道が詰まって排尿が全くできず尿毒症となり短期間で死亡することもあり、注意が必要な病気です。 FLUTDはどの年齢でも発症する可能性がありますが、通常、運動量が少ない猫、屋内トイレを使用する猫、屋外へのアクセスがほとんどまたはまったくない猫、ドライフードを与えられている猫、中年の太りすぎの猫で見られます。他にも精神的ストレスや環境ストレス、複数の猫がいる家庭、日常生活の急激な変化などの要因も、猫がFLUTDを発症するリスクを高める可能性があります。 -
トピック
保護中: H2RAs:H2受容体拮抗薬
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