もちろん室内飼育と室外飼育であれば室内飼育をするほうがあなたの猫にとっては安全です。室内飼育と室外飼育では病原体や寄生虫に感染する確率が室外飼育のほうが3倍近く高いことが明らかになっています[1]:但し、原著論文未読。
・猫の行動範囲を少しづつ広げる工夫を!
猫はデリケートなので、新しい環境になれるには、ちょっと時間がかかります。仔猫を迎えたら、まずは砂を入れたトイレを用意してください。その上に仔猫をそっと放してあげましょう。そうすることによって、仔猫はトイレの場所を確認できるのです。最初の1〜2日は、トイレ、食事、水を用意した部屋だけで遊ばせて下さい。
次に、仔猫は新しい家がどんなところか家中を探検しだします。慣れてきたら、他の部屋を歩き回らせ、探索させます。安全なところか、ほかの動物はいないか…などを仔猫が確認していきます。この確認が終わらないと仔猫は落ち着きません。この時は自由に探検させてあげましょう。その時には、水を張ったお風呂やトイレに落ちて事故が起こらないように、必ずふたをしておきましょう。
家に来たばかりの仔猫は、様子をしばらく見ていると、 きょろきょろしたり床の匂いをかぎ始めます。そのような時はトイレに行きたいのかもしれませんので、すぐに設置したトイレに連れて行ってあげましょう。きちんとできたらほめてあげることも忘れないでください。
最初の1週間位は、仔猫にとって見るもの、聞くものは初めてのことばかりです。何にでもすぐ驚いたり、 家具の裏へ隠れたりすることが多いですが、それを過ぎると新しい環境に慣れ、甘えてきたりします。その頃から、優しく声をかけながらブラッシングをしたり、 コミュニケーションを取るようにしましょう。
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仔猫の居住空間づくりのポイント
- 最初の1〜2日は、ひとつの部屋で遊ばせる。
- 少しづつ行動範囲を広げる
- 暖かくて静かな場所にベッドを設置する。
▲暖かく猫を迎えるには
▲猫にとって快適な家にするには
子猫の簡易ベッドの作り方
- 淵が傷んでいないダンボールを用意する。
- 箱の1面に出入り口を作る。
- 箱の中に、毛布や小さな枕(クッション)などを置く。
寂しがったり、夜中に鳴くときは、そっと抱き上げて、静かに話しかけてみましょう。それでも寂しがるなら、以下のような工夫をしてみてください。
○38℃程度のぬるま湯を入れたペットボトルを、タオルでくるみ仔猫の側におく。
○チクタクと音のする時計などを側に置いて、母猫の心臓音を演出する。
猫の飼育環境で注意が必要なもの
○アロマ
すべてのアロマが危険という訳ではありませんが、「ケトン」という成分が高濃度に含まれる精油は、使用を控えましょう。