育ち盛り(子猫)の栄養学

・子猫はより多くのエネルギー量が必要!

子猫の時期は人間というと、赤ちゃんから成人の時期にあたります。その時期は人間と違って約一年間という短い期間です。その短い期間で成猫へと驚きの早瀬で成長します。そのためこの時期、育ち盛りの子猫には、同じ体重の成猫の約2倍以上のエネルギー量が必要です。いきなり子猫に成猫用のキャットフードを与えていませんか? 短期間で成長するこの時期は体の基礎を作る大切な時期で、子猫に与える食餌はとても重要になります。

栄養価の高いバランスのとれた食餌は家庭で作ることが難しいため、すでに栄養バランスを考慮しているキャットフードを利用することをお勧めします。その子の成長具合や体調にあった食餌を与えるためにも、動物病院で相談しながらの食餌管理がお勧めです。

■子猫の食餌のポイント

  1. 子猫は急速な成長のために高エネルギーの食餌が必要
  2. 子猫は抵抗力が低く病気にかかりやすいので、体の基礎をしっかり作ることができる栄養バランスが取れた食餌が必要
  3. 子猫は消化能力が未熟なので、消化性、吸収性の高い食餌が必要

■子猫の成長に必要な栄養バランス

子猫の成長のためには、この時期にきちんと身体の基礎をしっかりと作れる栄養バランスの取れたキャットフードを用いることが重要です。キャットオーナーの中には食餌に無頓着な方がいますが、体は食餌で出来ていることを忘れないでください。
子猫の急速な成長を支えるためには、たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミン、炭水化物、食物繊維などの栄養素と、十分なエネルギー量、そして不安定な免疫力をサポートするために抗酸化成分なども必要になります。

子猫用キャットフード例

▼1~4ヶ月齢
ロイヤルカナン マザー&ベイビー
妊娠前期から授乳後期における母猫の高いエネルギー要求量を満たす特別な栄養設計で、成長前期の子猫の健康をサポートするキャットフード

▼4ヶ月〜1歳
ロイアルカナン キトン
成長期から1歳までの第2ステージに合わせて、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを最適に調整し、子猫の健康な成長をサポートするキャットフード

壱岐動物病院では各種キャットフード、療法食、サプリメントなども取り揃えております。フード選びに悩んだときもお気軽にスタッフまでご相談ください。

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参考文献・資料等


<1>.市販されているキャット・フードの摂食により3頭の子猫に発生したビタミンD中毒