パン生地中毒:Bread Dough Toxicosis

パン生地中毒の治療

 摂取後早い時間で、無症状であれば催吐(薬などで吐かせる処置)させますが、パン生地は発酵するともちもちしてしまい、吐かせることができないとか、吐かせると食道などに詰まる危険性がありますので、慎重に選択する必要があります。吐かせられない場合、胃洗浄を行ったり、パン生地の発酵を遅らせるために「冷水」を入れたります。最悪の場合は外科手術により飲み込んだパン生地を取り出す必要があります。
 また、アルコール中毒が見られる場合は、点滴や各種薬剤での治療は必要になります。
 摂取した量や症状にもよりますが、通常回復には12~24時間かかります。

パン生地中毒の予防

 やはり動物の口や手が届くところにパン生地を行いことです。テーブルの高さに注意したり、発酵させる場所や容器などに注意しましょう。特に中型〜大型のワンちゃんは注意しましょう。

パン生地中毒の看護/その他

 量にもよりますが、パン生地(発酵前とか発酵中)を食べたと思ったら冷水または氷片を与え、出来るだけ急いで動物病院を受診しましょう。もちろん焼いたパンで発酵が終わっているものではパン生地中毒は起こりません。念のために。

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参考文献・資料等
  1. Bread Dough Toxicosis in Animals
  2. Bread Dough Toxicosis

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<1> 犬のパン生地中毒

[WR2310,VQ2310:パン生地]

この記事を書いた人

福山達也