育ち盛り(仔犬)の栄養学

・仔犬はより多くのエネルギー量が必要!

育ち盛りの仔犬は、同じ体重の成犬の約2倍のエネルギー量が必要です。栄養価の高いバランスのとれた食餌は家庭で作ることが難しいため、すでに栄養バランスを考慮しているペットフードを利用することをお勧めします。

仔犬の生活において、特に正しいドックフード選びは健康生活の第一歩です。もちろん愛情を持って作った手作り食が一番でしょうが、一般の方が犬の栄養学を熟知して時間とお金をかけて作るのはまず不可能です。世の中にはレシピや本などが出回っていますが、ほとんどが犬の栄養学を満たしていないことが多くの研究で分かっています。手作り食はたまにくらいで十分です。特別なことをする必要はありません。仔犬の頃から栄養バランスの取れたプレミアム・ドッグフードを与え、偏食癖をつけないようにしましょう。

仔犬が健康に発育成長するためには栄養素がバランスよく含まれたドッグフード(基本はドライフード)を与えることが必要です。生後5ヶ月くらいまでは1日3〜4回に分けて与え、仔犬の成長と共に体重を測定しながらごはんの量も増やしていきます。成長は個体差や運動量などによって違いますので、大きくなるにつれてパッケージの後ろにある体重に合わせた量をきちんと測って与えましょう。 環境の変化により食欲が落ちた場合は、 ドライフードに缶詰等を混ぜて食べやすくしてあげるのもひとつの方法です。

仔犬期の脳の成長としつけ

仔犬期のワンちゃんにとっては、体だけでなく脳の発育も重要です。なぜなら、健康な脳の発育は、賢く、しつけのしやすい仔犬を育てるサポートとなるからです。

仔犬の脳の容積は離乳時でまだ70%しかなく、その後の脳の成長は食餌によって影響を受けます。また、脳の60%は脂肪からできており、その中で最も多く割合を占めるDHA(ドコサヘキサエン酸)は仔犬の発育にとって大切な栄養素です。

DHA配合で、栄養バランスのとれた仔犬用フードを、継続して与えましょう。

仔犬の成長チャートも参照して下さい。

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育ち盛りの栄養学のポイント

  • DHAはオメガ−3脂肪酸の一種で、仔犬の脳の発育に重要です。DHAは記憶力・理解力・学習意欲の促進をサポートし、愛犬がより賢くなるのを助けます。

壱岐動物病院では各種ドックフード、療法食、サプリメントなども取り揃えております。フード選びに悩んだときもお気軽にご相談ください。

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参考文献・資料等


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