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股関節脱臼とは?
股関節(こかんせつ)とは後ろ足の付け根の関節で、骨盤と大腿骨とをつなげている関節(寛骨臼と大腿骨頭で構成されています)です。この股関節で大腿骨が脱臼することを股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)といいます。
股関節脱臼の原因
通常は交通事故や落下、ソファーからのジャンプなどの大きな外傷や衝撃によって起こります。また、股関節に亜脱臼や緩みなどの異常がある場合、股関節形成不全や甲状腺機能低下症やクッシング症候群など筋力の低下する疾患に併発する場合は、散歩など日常的な軽度のストレスによっても脱臼する可能性があります。
股関節脱臼の症状
股関節脱臼が起こると、様々な程度の跛行を示し、重度の場合は足を完全に挙げて残りの3本足で歩くなどの歩行異常がみられます。また、股関節脱臼が起こると通常痛みを伴います。
但し、稀に小型犬や猫などでは特に、慢性的な脱臼の場合には見た目上無症状の場合もあり、たまたま別の病気でレントゲンを撮ったら股関節脱臼がみつかるなんてこともあります。
股関節脱臼の診断/検査
通常は、歩行検査や触診(三角試験など)を行い、レントゲン検査を行って股関節脱臼の有無や方向、股関節の状況を確認します。この場合、痛みのために鎮静や全身麻酔が必要になります。また、原因にもよりますが、詳しく調べるためにCT検査が必要になることあります。
股関節脱臼の治療
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