※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!
角膜黒色壊死症とは?
角膜黒色壊死症(かくまくっくしょくえししょう)とは猫に特徴的に見られる眼科疾患で、犬など他の動物では非常に稀です。特に、ヒマラヤンやペルシャ<1>などの短頭品種で見られることが多くとされています。
角膜黒色壊死症の原因
角膜に対する慢性炎症が原因で、主に猫ヘルペスウイルス1型感染症、眼瞼内反症、ヒマラヤンやペルシャなど短頭品種などが関連していると言われています。
角膜黒色壊死症の症状
大きさや場所は色の深さなどは様々ですが、角膜が黒く変色し、多くは片側だけに見られます。それとともに、眼脂(目やに)、角膜炎、目の痛み、眼瞼のけいれんなどが見られます。
再発も多く見られ、反対側にもできることがります。
角膜黒色壊死症の診断/検査
視診のほか、フルオレセイン染色試験など一般的な眼科検査を行います。
角膜黒色壊死症の治療
基本は外科手術により表層角膜の切除ですが、目の痛みが少なく、軽度の場合は抗ウイルス剤や角膜保護薬を用います。
角膜黒色壊死症の予防
猫ヘルペスウイルス感染の関連が指摘されています。ワクチンによる予防はいくらか効果があるかもしれません。
角膜黒色壊死症の看護/その他
目は大切な器官です。時間が経てば経つ程治りにくくなります。見た目では異常が確認できなくても、眼脂(目やに)、結膜の充血、羞明(しゅうめい=目をしょぼしょぼさせる)、まぶたの痙攣、流涙などの症状がみられるときには早めに当院にご雑談ください。
日頃から犬猫の目のチェックポイントも参照してください。
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