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犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)とは?
犬伝染性喉頭気管炎(いぬでんせんせいこうとうきかんえん)は、犬伝染性気管気管支炎とも言われ、犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染症)と同じウイルス属に属する犬アデノウイルス(CAV)によって起こる感染症で、犬アデノウイルス2型(CAV-2)を原因としています。
一般に感染率は高いものの単独感染では致死率は低いとされていますが、他の病気との混合感染で肺炎を起こすこともありますので、注意が必要です。現在は有効なワクチンがあります。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の原因
原因は犬アデノウイルス2型(CAV-2)の感染です。
犬伝染性肝炎と同様、感染した犬の分泌物・排泄物との接触や感染した犬の咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫物によって感染します。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の症状
その他の症状としては、発熱、食欲不振、くしゃみ、鼻水などがみられることもあります。他の病原体(ジステンパーウイルスや細菌など)との混合感染により症状が重くなり、肺炎を引き起こしてしまい、最悪場合は死亡することもありますので注意が必要です。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の診断/検査
通常はワクチン接種歴や症状などから疑って治療を開始します。確定診断には外部検査機関に血液を送って抗体検査などを行う必要があります。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の治療
犬伝染性喉頭気管炎の有効な治療薬はありません。細菌などの二次感染を抑えるための抗生物質投与や点滴などの対症療法が中心になります。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の予防
アデノウイルス感染症には犬伝染性肝炎(CAV-1)と犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2)の二つの病気がありり、それぞれにワクチンが必要なように思えますが、実際はCAV-2に対するワクチンを用いることで犬伝染性肝炎と同時に予防することができます。
仔犬を飼い始めたらすぐに動物病院で健康診断を受け、適切なワクチンの接種時期や回数について相談するようにしましょう。また、成犬や老犬になってからも、定期的にきちんとワクチン接種を行いましょう。
犬伝染性喉頭気管炎(CAV-2:犬アデノウイルス2型感染症)の看護/その他
原因ウイルスは、犬伝染性肝炎と同属のウイルスであることから、感染した場合は同居犬から速やかに隔離し、分泌物や排泄物を徹底して消毒することが重要となります。塩素系消毒薬が比較的有効です。
また、ワクチンの普及により頻発する感染症ではなくなってきていますが、このウイルスに一度感染すると長期間ウイルスの排出が続き、特に同居犬がいる、多頭飼育している、他の犬との接触機会が多い場合は非常に厄介なので必ずワクチン接種を行うべきです。
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