当院の処置室は、診察室では対応が難しい注射や点滴の準備、簡単な手術(傷の縫合など)を安全かつ清潔に行うための専用スペースです。室内には衛生管理のしやすいステンレス製の処置台を設置し、処置ごとに消毒・清掃を徹底しています。
この部屋では、注射や点滴の投与、皮膚の切開・排膿処置、傷の縫合といった日常的な医療処置をはじめ、手術前の鎮静処置や全身麻酔前の導入麻酔、手術部位の毛刈りなども行っています。動物の性格や体調に合わせて無理のない方法を選び、できるだけストレスや痛みの少ない処置を心がけています。
また、当院で行っている多くの検査もこの処置室で実施しています。血液検査、血液化学検査、糞便検査、尿検査、ホルモン等検査、細胞診検査、グラム染色検査など、さまざまな検査をこの場で行い、動物の体調や病気の早期発見につなげています。一部の検査結果は当日中にご説明できる体制も整えており、緊急性のある症例にも迅速に対応しています。
処置室では獣医師と愛玩動物看護師が連携しながら、動物たちが安心して処置を受けられるよう丁寧な対応を行っています。ご不安なことやご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお尋ねください。
Warning【お願い】
- 検査・処置室へのペットオーナーの立入りは一切禁止となります。
参考文献・資料等
- 伴侶動物臨床指針Vol.9; 331-339:犬と猫のオピオイドによる鎮痛
- Regional Anesthesia for the Dentistry and Oral Surgery Patient
- Fluid Therapy in Critical Care
- First Aid/Temporary Immobilization of Limb Fractures With Bandages and Splints
- 医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン

- 浅川 翠先生の臨床病理学シリーズセミナー 一次診療で知っておきたい臨床病理学
1.「一次診療で知っておきたい細胞診 ① 細胞診の基本と体表腫瘤」
2.「一次診療で知っておきたい細胞診 ② リンパ節の評価・円形細胞腫瘍」
3.「一次診療の臨床医が知っておきたい腫瘍の病理組織グレード総復習」
4.「一次診療でやっておきたい血液塗抹標本の作成方法と読み方」
5.「病院内で復習しておきたい細胞診・病理組織検査の提出方法」
6.「一次診療で知っておきたい血液学 白血球パネルの評価」
7.「一次診療で知っておきたい血液学 血液塗抹と貧血へのアプローチ①基本編」
8.「一次診療で知っておきたい血液学 血液塗抹と貧血へのアプローチ②実践編」
9.「一次診療で知っておきたい血液学 血液化学検査の肝臓疾患の異常値のメカニズム」 - 原田 和記先生による抗菌剤セミナー「犬と猫の抗菌薬治療のために備えておく必須知識」
1.ここから始まる!抗菌薬治療に必要不可欠な知識
2.臨床上必要なグラム陰性菌の特徴を一気におさらい 〜腸内細菌科細菌 + 緑膿菌
3.臨床上必要なグラム陽性菌の特徴を一気におさらい 〜ブドウ球菌、腸球菌、連鎖球菌〜 - 原田 和記先生による抗菌剤セミナー「犬と猫の抗菌薬治療のために備えておく必須知識2」
1.臨床現場で使用される抗菌薬を総ざらい2023 —βラクタム系薬—
2.臨床現場で使用される抗菌薬を総ざらい2023 —タンパク質合成阻害薬—
3.臨床現場で使用される抗菌薬を総ざらい2023 —その他の抗菌薬— - 原田 和記先生による抗菌剤セミナー「各種細菌感染症の診断と治療」
1.犬と猫の細菌性尿路感染症の診断と治療 〜ISCAIDの新ガイドライン+α〜
2.犬膿皮症の診断と治療 〜ISCAIDの(新)ガイドライン〜
3.犬と猫の呼吸器感染症の抗菌薬治療 〜ISCAIDガイドライン+α〜

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