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泌尿器科(犬)
膀胱結石症
膀胱結石症(ぼうこうけっせきしょう)とは、尿を貯める膀胱内にできた結晶が結石を形成する病気です。また、腎結石や尿管結石が移動して膀胱に入ると、これも膀胱結石と呼ばれます。 結石の見た目は石のように固く表面はなめらかなこともあれば、ギザギザしていたりぼこぼこしていたりすることもあります。大きさは数 mmから数 cmと様々で、中には膀胱とほぼ同じような大きさまで巨大化することもあります。 -
トピック
急性腎不全(急性腎障害)
急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)とは、腎臓機能の急激な低下によって発症し、腎臓が正常に働かなくなった状態です。ですから病気の名前というよりは症候群の名前です。 この急性腎不全は急激に状態が進行し、数日で命を落とすこともあるので非常に注意しなければなりません。 ※急性腎不全と急性腎障害は厳密には定義が違うのですが、一般の方には分かりづらいでしょうから、ここでは同じ様に扱っていますのでご了承ください。 -
泌尿器科(猫)
尿道閉塞(猫編)
※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペッ […] -
泌尿器科(猫)
多発性嚢胞腎
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)とは、腎臓に多数の嚢胞(液体などがたまった袋状の構造)ができ、不可逆性(一度起きてしまうと元に戻らない)で、腎機能が徐々に低下していく遺伝性の病気です。多発性嚢胞腎は、ヒトでは難病指定されている疾患です。 特にペルシャ猫(日本での報告で70%)や、ペルシャ猫と血縁関係のある長毛猫に多く見られますが、日本では、アメリカン・ショートヘア(近年増加中)やスコティッシュホールド、雑種などでもみられ、1,000頭に1頭くらいで見られるのではないかと言われています。 多くの場合、気づかないまま進行し、4歳から7〜8歳くらいまでの間に慢性腎臓病の症状が見られるようになります。 -
泌尿器科(猫)
慢性腎不全/慢性腎臓病CKD(猫編)
慢性腎臓病(まんせいじんぞうびょう)は以前は慢性腎不全(まなんせいじんふぜん)などとも呼ばれていた病気で、特に猫は他の動物に比べ、慢性腎臓病になりやすい傾向があり、5歳以上の猫の死亡原因として最も上位に挙げられ、7歳以上のシニア猫のうち30~40%は腎臓病を患っていると言われていて、15歳以上の30〜81%は罹患していると言われています。アビシニアン、ロシアンブルー、ペルシャ、チンチラ、シャム猫、ヒマラヤンなど一部の猫には遺伝も考えられます。 一度悪くなってしまった腎臓の組織は治療しても元には戻りませんので、なるべく早期に発見して進行を遅らせるような治療をするのが重要となります。まずは病気をよく理解して、快適に長生きさせてあげられるようにしましょう! -
泌尿器科(猫)
膀胱炎(猫編)
膀胱炎(ぼうこうえん)とはオシッコを貯める働きをする臓器である膀胱に様々な理由(ストレス、細菌、結晶・結石など)から炎症が起こる病気です。特に猫では最も罹りやすい病気のうちの一つであることが知られています。 元々砂漠の生き物であった猫は、水を飲む量が少なくても生きていけるように、オシッコを濃縮して残った水分を体内で再利用し、体内にある水分を効率よく使えるようにできています。ですから、人や犬に比べてオシッコが臭いのは濃縮されていることも一つの理由です。猫に泌尿器系の病気(腎臓病や結石など)が多いのは、このようなことも関係しています。