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感染症科(犬)
ヘモプラズマ症:haemoplasma
ヘモプラズマ症は、血液中の赤血球に寄生する細菌であるヘモプラズマ(Haemoplasma)によって引き起こされる感染症です。愛犬・愛猫がこの病気に感染すると、貧血やその他の症状を引き起こし、特に免疫が低下している動物にとっては深刻な病気です。ヘモプラズマは主にノミやダニなどの吸血性節足動物によって伝播されますが、輸血や母猫から子猫への垂直感染も報告されています。愛猫に多く見られるのがMycoplasma haemofelis、愛犬にはMycoplasma haemocanisなどが関与します。また、他の種類のヘモプラズマとして、Candidatus Mycoplasma haemominutumやCandidatus Mycoplasma turicensisなどもあり、これらは共感染することが多いです。 -
感染症科(犬)
犬ブルセラ症
犬ブルセラ症はブルセラ・カニス(Brucella canis)という細菌による人と動物の共通感染症(Zoonosis)です。ブルセラ症には他にもBurucell.abortus(主に牛) 、Burucell.suis(主に豚) 、Burucell.melitensis(主に山羊、羊) などもありますが、日本では1970年代にほぼ撲滅されています。別名でマルタ熱、波状熱、ジブラルタル熱と言われることもあります。 国内では2003年の静岡の繁殖施設の51頭、2005年の沖縄の繁殖施設の16頭、2006年の大阪の繁殖施設の139頭、2008年の愛知のペットショップ兼繁殖施設の15頭、2008年の東京などのドッグレンタル店の18頭など時々集団感染も見受けられます。また、1999年4月から四類感染症に感染症法によって指定されています。 -
感染症科(犬)
新型コロナウイルス感染症:COVID-19
新型コロナウイルス(COVID-19)は主に人から人へと広がるウイルス感染症ですが、稀に犬や猫も、新型コロナウイルスに感染しています。感染は、動物が新型コロナウイルスに感染した人々と密接に接触した後に発生しています。 香港[2]、米国[3]、ベルギー[6]、フランス[7]、イギリス[8]など多くの国で伴侶動物として飼育されている犬や猫で、検査陽性反応が出ています。また、日本でも2020年8月、9月に犬の検査陽性が合計3頭確認されています[10][11]。 現在までに入手できる情報が限られてますが、新型コロナウイルスがペットとして飼育されている犬や猫を介して人に拡散するという報告はありませんが、人から動物に拡散したと思われる事例は複数報告されています[12]。 -
感染症科(犬)
皮膚糸状菌症(皮膚真菌症)
皮膚に糸状菌(しじょうきん)・真菌(しんきん)が感染し、皮膚炎を起こす病気です。一般的に、糸状菌・真菌はカビと言われます。特に免疫力が低い状態の動物や幼齢動物に感染しやすい傾向があります。その脱毛の様子が円形に拡がっていくことから、「リングワーム」とも呼ばれます。 様々な動物に感染し、中にはヒトにも感染するものもあり「人と動物の共通感染症(ズーノーシス)」で、感染した動物と接触することで皮膚炎を起こすことがありますので注意が必要です。 犬では特にヨークシャー・テリアでの発生が多いとされています。また、免疫力の関係か?年齢的には、若齢と高齢に多く見られます。 -
感染症科(犬)
新生児眼炎
新生児眼炎(しんせいじがんえん)は、出生後、目が開くまでの間にみられる結膜嚢の感染症です。通常生後2週齢程度で子犬や子猫の目は開眼します。新生児眼炎とはいわば俗称で、正式に病名をつけるとすると急性化膿性結膜炎となるかと思います。 -
感染症科(犬)
レプトスピラ症
レプトスピラ症は、犬と人に感染する感染症で、レプトスピラ菌により引き起こされます。感染源は野ネズミなどの動物で、感染は感染動物の尿や汚染された水から起こり、経皮感染が主な経路です。症状は不顕性型、出血型、黄疸型に分かれ、いくつかは重篤で致命的です。ワクチン接種が予防策で、疑いがある場合は抗生物質の投与が行われます。感染リスクのある環境での注意が必要で、ズーノーシスとして知られています。 -
感染症科(犬)
犬コロナウイルス感染症(CCV)
犬コロナウイルス感染症(CCV)は、犬のウイルス感染症で、主に下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす。特に仔犬は重篤な胃腸炎を起こし、犬パルボウイルスとの混合感染で危険。ワクチン接種が予防方法。成犬は通常症状が軽い。確定診断には検査が必要で、治療は症状に合わせた対処療法。ワクチン接種は予防の鍵。感染犬の隔離と衛生対策も重要。新型コロナウイルスとは異なるウイルス。 -
感染症科(犬)
犬パラインフルエンザウイルス感染症(CPIV)
犬パラインフルエンザウイルス感染症(CPIV)は、犬の呼吸器症状を引き起こす高度に伝染性のウイルス感染症。主な症状は咳、鼻水、発熱、食欲減退などで、混合感染が重症化させることもある。ワクチン接種が予防方法で、特に多頭飼育や他の犬と接触が多い場合は重要。疑いがある場合、診断と治療が必要。 -
感染症科(犬)
犬パルボウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症は激しい嘔吐と下痢を引き起こす病気。感染は口や鼻からウイルスを摂取し、糞便中にも存在。特に子犬が感染しやすく、犬種によって症状が悪化する可能性がある。ワクチン接種が予防に有効。感染犬の隔離と環境消毒が必要。母犬の免疫も考慮して接種回数に注意。ワクチンの効果は抗体検査で確認可能。感染犬の看護や食事療法が重要。パルボウイルス感染と将来の消化器疾患リスクの関連性にも注意。 -
感染症科(犬)
犬ジステンパーウイルス感染症
犬ジステンパーウイルス感染症は高い伝染性の犬の病気で、急性症状、亜急性症状、および慢性症状が現れる。感染は鼻水、唾液、尿などによる接触で起こり、症状には発熱、呼吸器、消化器、神経症状が含まれる。診断は検査で行われ、治療は対処療法が中心で、予防にはワクチン接種が必要。感染した犬は隔離し、環境の消毒が重要。犬の感染源としてアライグマも懸念。感染は犬間のみで、人への感染報告はないが、サルで感染が確認されている。