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症状(犬)
体臭:Body Odors
犬や猫は、人間と同様に自然な体臭を持っています。これらの体臭は、皮膚から分泌される油や腺からの分泌物とその副産物によって形成され、認識や社会的な相互作用、さらにはパートナーの選択において重要な役割を果たします。通常の体臭は耳や足、背中、尾、肛門の周りで特に強く感じられますが、これはこれらの部位に特定の腺が多く存在するためです。このような体臭は、ペットの種類(犬や猫)、品種、年齢、性的状態(去勢や避妊されているかどうか)によっても異なります。自然な体臭は多くの場合、飼い主にとって特に問題となるものではありませんが、異常な臭いが発生した場合、それは何らかの健康問題のサインかもしれません。 -
症状(犬)
頻尿:Pollakiuria
頻尿(ひんにょう)とは、通常よりも頻繁に少量の尿を排出する状態を言います。オシッコの回数が多いことで、オシッコの量が多い多尿とは違いますので、注意してください。頻尿は、愛犬や愛猫の健康状態に問題があることを示すサインかもしれません。頻尿は、膀胱や尿道の異常、尿路感染症、または他の基礎疾患が原因となることが多いです。早期の発見と適切な治療が重要であり、放置するとさらなる健康問題を引き起こす可能性があります。 -
症状(犬)
口臭:Halitosis
口臭(こうしゅう)とは、愛犬や愛猫の口から発生する不快な臭いで、急性または慢性の症状として現れることがあります。この臭いは、口腔内の問題に起因することが多いですが、全身性の疾患や消化器系、呼吸器系の問題が原因で発生することもあります。口腔内の原因としては、食べ物の残りや血液成分、唾液、そして剥離した口腔粘膜細胞などが、細菌によって分解される過程で揮発性硫黄化合物やその他の悪臭成分が生成されることが挙げられます。これにより、愛犬や愛猫の口臭が発生し、場合によっては全身状態にも影響を与えることがあります。 -
症状(犬)
脱水:Dehydration
脱水は体内の水分不足で、水分補給が不足したり、過剰に水分を失ったりする状態です。症状には体力低下、乾燥した歯茎、皮膚の張り、元気不足が含まれます。脱水の診断には皮膚張力テストが使用され、治療には点滴が一般的です。予防には常に新鮮な水を提供し、特に暑い日や運動時に注意が必要です。脱水は深刻な問題であり、早めの対処が重要です。ペットの健康を保つために水分補給に注意が必要です。 -
症状(犬)
低血糖症:Hypoglycemia
低血糖症(ていけっとうしょう)とは、血液中の血糖値(糖分濃度)が低下してしまうことにより起こる病気というか状態です。 特に動物の脳は血液中の糖分をエネルギー源としているため、血糖値が著しく低下してしまうとその影響を受け、様々な症状を引き起こします。 この低血糖は、生後3ヶ月頃までの子犬、子猫の時期に多く発生しますが、成犬になってからも他の病気の二次的な症状として発症することがあります。 低体温(Hypothemia)、低血糖症(Hypoglycaemia)、脱水(deHydration)は、「3Hシンドローム」と呼ばれ、子犬、子猫における3大斃死要因であると言われていますので注意が必要です。 -
症状(犬)
高血圧症:Hypertension
犬猫での高血圧症(こうけつあつしょう)の発生率は様々な報告がありますが、犬では稀で、猫では比較的一般的に見られる病気であるとされています。全身性高血圧症(ぜんしんせいこうけつあつしょう)とも言われ、収縮期(俗に言う上)および(または)拡張期(俗に言う下)の血圧が基準値より高い場合に高血圧症とされます。 -
症状(犬)
急性腹症:Acute Abdomen
腹部に生じる痛みを「腹痛(ふくつう)」と言いますが、突然おなかが激しく痛くなることを、急性腹症(きゅうせいふくしょう)と言います。この急性腹症には緊急手術を含む迅速な対応が必要となる重篤な病気が隠れていることもありますので注意が必要です。特に日頃から言葉を発しない動物の場合、この急性腹症にペットオーナーが気づいてあげる必要があります。 -
症状(犬)
掻痒/瘙痒(痒み)
掻痒/瘙痒(そうよう)とは痒み(かゆみ)のことです。「痒み」は動物病院を受診する最も多い理由の一つです。年齢や種類などに関係なく起こります。 痒みは様々な原因により起こり、ストレスがかかりますので早めに対処してあげましょう。 -
症状(犬)
体重減少
体重減少(たいじゅうげんしょう)とは読んで字のごとく「体重が減る」ことです。体重の増減はペットオーナーの皆さんが気づきやすい症状のうちの一つではないかと思います。ただ、きちんと定期的に体重を測定しているペットオーナーは少ないと感じます。動物病院あるいは親切なペット美容室やペットホテルでは必ず体重を測定して記録してくれると思います。体重の変化は健康管理にとても重要ですので、定期的に測定する癖をつけましょう。 -
症状(犬)
脱毛
脱毛とは体のあるエリアにおいて被毛(ひもう)が通常より減少した状態です。また、被毛の数は正常でも長さが短くなった場合もいいます。脱毛は掻痒(そいよう:かゆみのこと)とならび皮膚病に見られる最も多い症状のうちの一つです。 通常被毛は活発に毛が伸びる成長期を経て、退行期に入り、休止期になり抜け落ちるというサイクルを繰り返します。このサイクルが何らかの理由でうまく回らなくなり、抜け落ちたままになると脱毛になります。 脱毛は先天的(生まれつき)起こるっているものと、後天的(後から起こるもの)に分けられます。また、同時に痒みがあるのかないのか、どのエリアが脱毛しているのかなども重要になります。 -
症状(犬)
発咳
発咳(はつがい)とは咳(せき)をすることです。医療分野では咳嗽(がいそう)とも言われます。肺や気道から空気を強制的に排出させるための生体防御運動で、通常繰り返して起こります。咳をすることで、気道に異物が入ることを防いだり、入ってしまった異物を出しています。当然、発咳は症状の名前で病気の名前ではありません。犬は様々な原因からよく咳をしますが、猫の発咳は犬に比べ遭遇する機会はあまり多くありません。ですからキャットオナーの中には猫の咳に気づかない人も多くいますので注意してください。 そして、咳は一般に2週間以内なら急性、2週間から2ヶ月くらい続いているなら遷延性(せんえんせい)、2ヶ月以上なら慢性とその続いている期間により3つに分けれられます。 -
症状(犬)
元気消失
元気消失(げんきしょうしつ)は元気喪失(げんきそうしつ)、元気沈退(げんきちんたい)などとも言われ、病気の名前ではなく症状の名前です。動物病院を受診する原因の中でも最も多いもののうちの一つではないでしょうか? 元気がなくなった、いつもと比べてなんとなく動きが鈍いなどは病気の症状かもしれないと多くのペットオーナーが思われることでしょう。