-
循環器科(猫)
心タンポナーデ:Cardiac tamponade
心タンポナーデとは、心臓を包む心膜という膜の中に液体が異常に貯まることで、心臓が圧迫され、正常に機能できなくなる状態を指します。愛犬・愛猫においても、心タンポナーデは命にかかわる1分1秒を争う緊急な状態であり、迅速な治療が必要です。この状態になると心臓が十分に拡張できなくなり、全身への血液供給が著しく低下します。その結果、血圧の低下や臓器への血液供給不足が起こり、最悪の場合はショックや死に至ることもあります。 -
循環器科(猫)
肺高血圧症(PH)
肺動脈(はいどうみゃく)とは血液を右心室(うしんしつ)から肺へ送る大きな血管です。肺高血圧症(はいこうけつあつしょう)とは様々な原因で肺動脈の内圧が標準より異常に高くなっている状態のことを言います。病名というようりは病態の名前となります。 肺高血圧症は心機能の末期的な状態で、経過は思わしくなく余命は限られます。 -
循環器科(猫)
大動脈血栓塞栓症
大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)は、心筋症(肥大型心筋症など)や感染性心内膜炎、自己免疫疾患などで発生した血栓(血のかたまり)が大動脈に詰まることにより起こる病気です。 特に猫では中年期から高齢期(平均7.7歳)に、心筋症に続発して非常に多く見られます。また、雄に多いと言われています。 大動脈血栓塞栓症になると、血栓が腹部大動脈に詰まってしまい、後肢の血流を遮断してしまいます。そうなると、猫は突然、非常に痛がり、後ろ足が立てなくなり(後肢麻痺)、呼吸も荒くなります。 -
循環器科(猫)
肥大型心筋症
投稿を表示 ※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院を […]