肥大型心筋症

投稿を表示

※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!

肥大型心筋症とは?

肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)とは、心臓の筋肉が内側に向かって厚くなり、心室が狭くなってしまうことにより十分な血液を心臓から体に送ることが出来なくなってしまう病気です。猫の心筋症のうち最も多く見られ、約60~70%を占めます。

どの年齢の猫にも起こる可能性があり、雄に多く、メインクーン、ラグドール、スフィンクス、アメリカンショートヘアー、ブリティッシュショートヘア、スコティッシュフォールド、ペルシャ、ヒマラヤン、ノルウェージャンフォレストキャット、ベンガル、サイベリアン、日本猫の雑種などに多く見られます。犬では極めて珍しい心臓疾患です。

肥大型心筋症の原因投稿を表示

原因については十分に明らかにされていませんが、メインクーンとラグドールでは遺伝子変異が確認されています。
 また、雄は雌の2〜3倍みられると報告されています。

肥大型心筋症の症状

初期には外から分かる症状はほとんどありません。ですから、気づいたときにはすでに病気はかなり進行していることが多いものです。主な症状としては、心臓から送り出される血液が減少するため、全身に回る酸素の量も少なくなり、すぐに動かなくなったり、呼吸が苦しくなり、呼吸困難になります。また、舌が青紫色になるチアノーゼ、苦しそうに口を開けて呼吸する開口呼吸、失神、嘔吐、突然死などが見られることもあります。

また、心臓の動きが悪くなり、血液の流れが悪くなるため、血管や心臓の中で血液が固まって「血栓」ができやすくなります。できた血栓が動脈に詰まって、塞栓症を起こします。特に後ろ脚へ向かう動脈に血栓がつまる大動脈血栓塞栓症が起こった場合、急に麻痺がおこり跛行や歩けなくなり、激しい痛みに襲われ、最悪の場合は死に至ることもあります。

肥大型心筋症の診断/検査

身体検査、聴診、レントゲン検査超音波検査心電図検査血液検査血液化学検査などを行い診断します。しかし、この病気は症状が出た段階ではかなり進行していることが多いもので、特に多く見られる猫種の場合は、事前に超音波検査や心臓バイオマーカー検査[7]などを行い調べておくことは大事です。

▶肥大型心筋症の治療・予防・看護法などは次のページへ

この記事を書いた人

福山達也