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眼科(猫)
核硬化症:Nuclear Sclerosis
核硬化症(かくこうかしょう)は、犬や猫の水晶体核(眼の中心部分)が年齢と共に硬くなる状態です。タマネギのように層状の水晶体核が加齢により圧縮され、硬化することにより起こります。 核硬化症により、水晶体が白く見えることがあり、これが白内障と間違われるのですが、白内障とは異なり、通常は視力障害を引き起こしません。 -
眼科(猫)
新生児眼炎
新生児眼炎(しんせいじがんえん)は、出生後、目が開くまでの間にみられる結膜嚢の感染症です。通常生後2週齢程度で子犬や子猫の目は開眼します。新生児眼炎とはいわば俗称で、正式に病名をつけるとすると急性化膿性結膜炎となるかと思います。 -
眼科(猫)
ぶどう膜炎
目の組織のうち、瞳孔(黒目のこと)の周りの眼球の色がついている部分である「虹彩(こうさい)」、水晶体を取り囲んで水晶体の厚みを調節する毛様体筋がある「毛様体(もうようたい)」、強膜(白目のこと)の内側にある膜である「脈絡膜(みゃくらくまく)」を総称して「ブドウ膜」といいます。「ブドウ膜」には目に栄養を与えるための毛細血管が分布しており、眼球の内部を覆っています。何らかの原因により、このブドウ膜の一部もしくは全体に炎症が起きるのがブドウ膜炎です。 -
眼科(猫)
眼球突出
眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)とは眼球脱出(がんきゅうだっしゅつ)とも言われ、眼球のサイズは正常で一部が出てしまっていることをいいます。正確には眼窩(がんか:眼球のはいっている頭骨の穴)から半分以上出ると眼球脱出になります。 眼球突出が起こりやすい犬種にはチワワ、フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ヨーキー、マルチーズで、特にチワワは外傷性の眼球突出が多くみられます。これは頭蓋骨(とうがいこつ:ずがいこつ)の形が一つの要因になっていると考えられます。人では事故などでかなり大きな力が加わらなければ眼球突出が起こることはないのですが、犬では比較的よく遭遇します。これは人と犬では頭蓋骨の形が異なっているためです。 -
眼科(猫)
緑内障
眼球の中は眼房水(がんぼうすい)と呼ばれる透明な液体で満たされています。眼房水は、角膜・水晶体・硝子体など眼球内で血管のない組織に栄養分を与えたり、老廃物を除去する役割を担っており、眼球内の毛様体という部分で産生され、これにより眼圧(眼球内の圧力)を一定に保つことで目の丸い形状を保っています。 緑内障(りょくないしょう)は何らかの原因によってこの房水の流れが悪くなり、眼圧が高くなってしまうために、眼が、牛眼(ぎゅうがん)といって牛の眼のように大きく突出してきて、様々な症状を引き起こす病気です。高い眼圧が持続すると網膜に障害が起こり、最悪の場合には視力が失われ、失明します。緑内障は犬の失明の原因となる代表的な眼科疾患のうちの一つです。 緑内障は大きく分けて、原発性緑内障と続発性(二次性)緑内障の2つにわけることができます。 また、その経過時間から急性緑内障と慢性緑内障に分けられます。 -
眼科(猫)
角膜黒色壊死症
角膜黒色壊死症(かくまくっくしょくえししょう)とは猫に特徴的に見られる眼科疾患で、犬など他の動物では非常に稀です。特に、ヒマラヤンやペルシャなどの短頭品種で見られることが多くとされています。 -
眼科(猫)
角膜潰瘍/糜爛
角膜は透明で、表面から上皮、実質、デスメ膜、内皮という層から成る薄い組織で、傷や感染などが原因で眼球表面の角膜組織が欠損してしまう病変が角膜潰瘍(かくまくかいよう)といい、潰瘍性角膜炎(かいようせいかくまくえん)とも言われます。角膜の損傷が上皮のみの浅いものを表在性角膜潰瘍/糜爛(びらん)、角膜実質に及ぶ深いものを深部性角膜潰瘍といいます。 -
眼科(猫)
角膜炎
角膜炎(かくまくえん)は、角膜とはいわゆる黒目と呼ばれる部分の表面をおおっている角膜が何らかの原因で炎症を起こした状態ことです。シーズー、フレンチブルドッグ、パグなど鼻が短く眼が大きないわゆる短頭種と呼ばれる犬種は目をぶつけやすいため角膜炎が多く起こるといわれています。 -
眼科(猫)
結膜炎/結膜浮腫(猫編)
結膜炎は、眼の白目の半透明な膜である結膜が炎症を起こす病気で、原因は感染、アレルギー、外傷など多岐にわたります。症状には赤く腫れた結膜、涙や目ヤニの増加、むくみが含まれ、重度になると瞼がくっつくこともあります。診断には眼科検査や特殊検査が必要で、治療は原因に応じて目薬や洗浄、内服薬を使用します。予防にはウイルス感染の場合はワクチン接種が重要で、早期の診療と適切な治療が大切です。