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粟粒性皮膚炎
粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひふえん)は、猫の皮膚病として最もよく見られる症状の一つです。粟粒性皮膚炎とは診断名ではなく一つの反応パターンです。このパターンは何らかのアレルギー反応に起因していると考えられます。 この粟粒性とはブツブツの病変(痂皮と丘疹)を呈する状態と定義されていて、ほとんどは背中に発生します。そして、ノミアレルギーの猫の35%が粟粒性皮膚炎の症状を呈していたとの報告があります。 また同様の病変が耳や鼻に夏季に集中してみられることがある場合は、蚊に刺されることによるアレルギーと考えられています。さらにその他の外部寄生虫に対するアレルギーでみられることもありますし、頭部から頚にかけての病変では、アトピー性皮膚炎(花粉やハウスダストの吸入)、食物アレルギー、疥癬、自己免疫疾患などでもみられます。 -
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蛋白喪失性腸症:PLE(Protein-Losing Enteropathy)
蛋白漏出性腸症(たんぱくろうしゅつせいちょうしょう)とは、その英語の頭文字をとってPLEとも呼ばれ、腸から多量の蛋白が漏れ出てしまう病気です。それによって、血液中のタンパク質が少なくなり、低蛋白血症を起こします。 蛋白漏出性腸症は、厳密には特定の病名を指すわけではなく、さまざまな消化管(慢性下痢など)の疾患から引き起こされる状態を言います。 性別や年齢を問わず発症し、犬に多く見られ、猫では稀な病気です。特に多くもいられる犬種は、ヨークシャー・テリア、アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートン・テリア、ロットワイラー、ジャーマン・シェパード・ドッグなどに多く見られるという報告があります。 -
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皮膚糸状菌症(皮膚真菌症)
皮膚に糸状菌(しじょうきん)・真菌(しんきん)が感染し、皮膚炎を起こす病気です。一般的に、糸状菌・真菌はカビと言われます。特に免疫力が低い状態の動物や幼齢動物に感染しやすい傾向があります。その脱毛の様子が円形に拡がっていくことから、「リングワーム」とも呼ばれます。 様々な動物に感染し、中にはヒトにも感染するものもあり「人と動物の共通感染症(ズーノーシス)」で、感染した動物と接触することで皮膚炎を起こすことがありますので注意が必要です。 犬では特にヨークシャー・テリアでの発生が多いとされています。また、免疫力の関係か?年齢的には、若齢と高齢に多く見られます。 -
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胆嚢粘液嚢腫
胆嚢とは、肝臓にくっついている袋状の構造物で、肝臓で作った脂肪の消化に重要な役割を果たす胆汁を蓄えて、濃縮しています。食事をするとこの胆嚢が収縮し、収縮に伴い、胆汁は総胆管を通って十二指腸に放出されます。 胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)とは、何らかの原因で胆嚢の中にゼリー状の粘液物質(ムチンという糖タンパク質)が貯留した状態をいいます。また、胆泥症から胆嚢粘液嚢腫になる事もあります。粘液物質が増加すると胆汁の分泌を障害するために様々な消化器症状を引き起こし、状態が進むと、黄疸や胆嚢破裂に伴う腹膜炎などの重篤な合併症を引き起こします。 中〜高齢の犬に多く見られ、猫では稀な病気です。 -
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貧血
貧血(ひんけつ)とは血液中にある赤血球数や赤血球の中にあるヘモグロビンという色素が基準範囲以下になることをいいます。貧血は病気の名前ではなく症状の名前です。ヘモグロビンは赤血球の中にあり、体の各組織に酸素を運搬する役割を担っています。赤血球の数が少なくなったり、赤血球の数は十分にあっても、ひとつひとつの赤血球の中のヘモグロビンが少なくなったりすると貧血が起こり、様々な症状があらわれます。 -
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バベシア症
バベシア症は、バベシアと呼ばれる顕微鏡でしか見えない小さな原虫という病原体が、血液中の赤血球に寄生することによって溶血性貧血などいろいろな症状をひき起こす病気です。治療が遅れると死に至ります。病原体であるバベシアはマダニの体内に潜んでいて、マダニの吸血とともに犬に感染します。日本国内では病原性の比較的弱いバベシア症(Babesia gibsoni)が関西以西の西日本・四国・九州・沖縄地方に多く発生していますが、近年では東日本以北での犬の感染例も報告されています。壱岐島内でも複数バベシア症の発生(壱岐全島地域)を確認しています。 -
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新型コロナウイルス発生中の診療に関するお知らせ!
壱岐島内で新型コロナウイルスが発生している間は、下記基準に従い診療致しますので、ご了承ください。 ま […] -
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発熱
発熱(はつねつ)とは、病気に伴う兆候や症状の一つで、動物病院では熱発(ねっぱつ)とも言います。発熱は、生理的や深刻ではないものから生命を脅かすものまで、さまざまな原因によって引き起こされます。 犬や猫の平熱は人よりも高く、大体38.3度から38.8度くらいです。個体差があるので、日頃から体温測定をしてその子の平熱を知っておくことがとても大切です。平熱を大きく上回る(もしくは下回る)場合は、すぐに当院にご相談ください。通常平熱を0.5℃上回る39.3℃(または下回る:37.8℃以下)以上の場合は異常がかくれているかもしれません。40℃を超すと確実に熱があるといえますので、すぐにご相談ください。 -
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眼球突出
眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)とは眼球脱出(がんきゅうだっしゅつ)とも言われ、眼球のサイズは正常で一部が出てしまっていることをいいます。正確には眼窩(がんか:眼球のはいっている頭骨の穴)から半分以上出ると眼球脱出になります。 眼球突出が起こりやすい犬種にはチワワ、フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、ヨーキー、マルチーズで、特にチワワは外傷性の眼球突出が多くみられます。これは頭蓋骨(とうがいこつ:ずがいこつ)の形が一つの要因になっていると考えられます。人では事故などでかなり大きな力が加わらなければ眼球突出が起こることはないのですが、犬では比較的よく遭遇します。これは人と犬では頭蓋骨の形が異なっているためです。 -
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保護中: ラプロス
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歯周病
歯周病(ししゅうびょう)とは、歯肉炎(しにくえん)により歯肉が腫れたり、歯を支えている歯周組織が破壊されてしまう歯周炎(ししゅうえん)などが起こる歯科の病気です。 歯周病が進行すると歯を支えている顎の骨である歯槽骨(しそうこつ)がどんどん溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちたり、ひどい時には下顎が骨折してしまうことさえあります。 3歳以上の犬猫の約8割は歯周病だと言われ、発症率は年齢とともに増加し、歯周病とともに引き起こされる感染症は腎臓、心臓、および代謝系に影響を及ぼすことが研究でわかっています。 -
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保護中: H2RAs:H2受容体拮抗薬
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