仔犬のしつけ:パピー・トレーニング

・しつけで楽しく暮らせる生活づくり

 子犬を飼い始めたら最後まで責任をもって、育てなければなりません。他人に吠えたり跳びついたりするワンちゃんでは、あなたがペットを飼うことに疲れてしまう事にもなりかねません。しかし、ワンちゃんは命ある動物です。末永く、楽しいベットとの暮らしを実現するためには、しつけ(パピー・トレーニング)は生涯にわたってワンちゃんが良い行いをするためにとても大切なのです。
 ワンちゃんの名前を呼ぶ時は、あなたの目を見るようにさせましょう。 名前を呼ぶと同時に、人さし指を自分のロ元あたりに運ぶと、ワンちゃんはそれにつられてあなたの目を見るようになります。
 トレーニングは家族みんなで一貫性があり、罰ではなく『正の強化』を伴うもので行うのが基本です。命令する時の言葉・態度は 1つに決め、家族全員で必ず統一します。それらがばらばら(例えば、お父さんは「マテ」、お母さんは「マチナサイ」など)だと、ワンちゃんは何を言われているのかわからず、戸惑ってしまいます。
 また、きちんとしたトレーニングが出来るまで、子犬は常に目の届く範囲でのみ自由にさせ、留守中はサークルなど限られたスペースに入れておく必要があります。
 完全なワクチン接種の前に、子犬が他の人や他のペットと社会化することは重要ですが、他の犬や慣れない犬、病気やワクチン未接種の犬がいた場所に子犬をさらす前に、病気のリスクについては十分検討すべきです。(当院でワクチン接種をされた方はスタッフまでお気軽にご相談ください)
 パピークラス(子犬の幼稚園)での社会化は、病気のリスクを最小限に抑えながら、子犬の社会化を図る良い方法です。パピークラスのグループレッスンは、他の子犬と触れ合い、トレーニングの専門家が指導することで、子犬に基本的なマナーを学のに適しています。

パピートレーニングはなぜ大切なのでしょうか?

 子供と同じように、子犬も家庭で生活し、他の人と交流するために適切な行動を学ぶ必要があります。また、子犬は『正の強化』を求め、学ぶ意欲と能力を備えています。生後わずか8週目には、学習能力は成犬と変わりないようになります。
 残念ながら、子犬が問題行動を起こすために最終的に保健所などに引き渡される犬に成長してしまうことがあります。ほとんどの場合、それは犬のせいではありません。早期に適切なトレーニングや社会化を行わなかったことがその主な原因なのです。
 早い時期から適切な子犬のしつけを行うことで、問題行動を避け、将来にわたって愛犬とのより良い関係を築くことができます。トレーニングは、望ましくない行動を防ぐだけでなく、問題のある行動に対処するための適切な方法を提供することができます。トレーニングは、飼い主と愛犬の間に明確なコミュニケーションをもたらすことができます。

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仔犬のしつけのポイント

  • 最低限、ヨシ、マテ(オアズケ)、イケナイ、シズカ二を教える。

・ヨシとマテ(オアズケ)

ワンちゃんと遊びながら面白く学習させる
Step1:

ワンちゃんにリードをつけて、手のひらにフードを取ります。
Step2:
「ヨシ」と命令しフードをあげます。これを2〜3回繰り返します。
Step3:
「マテ」と命令します。この時にワンちゃんは食べようとしますが、フードを持った手で鼻のあたりを軽くポンと叩きます。
Step4:
「マテ」を繰り返し、ワンちゃんが食べるのを止めたとき、「ヨシ、オアズケ」と言って褒めます。
Step5:
「ヨシ」と命令し、手からフードを食べさせます。

・イケナイ

ワンちゃんがヒトに向かって飛び跳ねると、思わぬ怪我をすることがあります。
Step1:

飛び跳ねる時に、「イケナイ」と声をかけてやめさせます。
Step2:
足が地面にきっちりついていたら、褒めてご褒美をあげます。
補足)「スワレ」という行動を覚えさせることでも良いでしょう。

・シズカ二

本来はまず吠えることを覚えさせることで、学習させるのが良い方法だとされていますが、飼育初心者の方は難しいかもしれません。もともとあまり吠えない子の場合は、吠えた時にStep3から行うようにしましょう。
Step1:

ご褒美を見せ、手振りと一緒に「吠えろ」と命令します。少々大声で命令するのが良いでしょう。
Step2:
1〜2回吠えた時(長く吠えさせてはいけません)に、思いっきり褒めてあげましょう。
Step3:
このゲームが理解できたら、吠えてから急に、「シズカ二」と命令して指を唇に持っていきます。
Step4:
この動作にびっくりして静かになった時、褒めてご褒美を上げましょう。
注)1日数回、何週間か繰り返して覚えさせます。

吠え癖をつけない

 吠え癖は癖になってからでは、直すのはなかなか困難です。無駄ぼえさせないためには、 日頃から屋外のいろいろな物音に慣れさせ、そして甘やかさないことが大切です。 多少の粗相はしかたありませんが、わがままは抑えるようにしていきます。でもその時、あなたにとって都合の悪いことがすべてわがままとは限らないことを忘れないでください。何に対して吠えているのかよく観察しましょう。

噛み癖をつけない

 歯がうずく頃は何でも咳みますが、叱ったりせず、おもちゃを与えるなどして、わんちゃんの気を他に向けるようにしましょう 。でも、じゃれていて興奮してくると、つい強く咳んでしまうこともあります。そんな時は「痛い!」 と少し強く言って、どの程度の強さで噛んではいけないのかをわからせましょう。 また、いくら普段しっかりしつけられていても、犬どうしが喧嘩をしている時に仲裁に入るのは危険です。喧嘩をしていたら、大きな音を立てたりして驚かせ、やめさせるのもひとつの方法です。

しつけ用スプレー

 どうしても咳まれたくないものやマーキングされたくない場所には、ビターアップルなどの無毒の苦いスプレーや、レモン汁(金属などは腐食するので注意)をかけておくとよいでしょう。