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ユリ中毒とは?
ユリ属及びワスレグサ属の植物はは猫にとって非常に危険です。少量摂取しただけでも急性腎不全を引き起こし死に至ることがありますので、注意が必要です。
ユリ中毒の原因

※植物名からウィキペディアにリンクしております。写真などで確認してください。
ユリ中毒の症状
急性腎不全による嘔吐、多飲多尿(たくさん水を飲み、たくさんオシッコをすること)、脱水などが起こります。この他、症状は急性腎不全の重症度により異なり、食欲不振、沈鬱、流涎(涎がでること)、虚弱、無尿、痙攣発作などが見られます。
摂取後数時間で最初に嘔吐が見られますが、一旦その症状がおさまることがあります。ここで安心してはいけません。体の中で腎不全が進んでいることがあります。腎不全はすぐにではなく、24〜96時間以内におこるとされていますので、猫がユリを摂取した形跡があれば必ず動物病院を受診して対処すべきです。
ユリ中毒の診断/検査
ユリ中毒の治療
接種後2時間以内で、臨床兆候が認めらら得ない場合は、催吐処置といって、まず吐かせます。その後活性炭投与を投与します。さらに輸液を最低でも摂取後48〜72時間行います。
重症の場合は血液透析が必要となりますが、一般の動物病院でできるような処置ではありません。
ユリ中毒の予防
特に室内飼育の場合、ユリ科の植物を猫の飼育環境から遠ざけるように心かげましょう。
ユリ中毒の看護/その他
摂取から18〜24時間以内に治療を開始しなければ死亡率が非常に高いことが分かっていますので、急性腎不全が発症する前に、早急な対処が必要です。
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参考文献・資料等
<1>.猫のユリ中毒の回顧的研究
<2>.ユリを誤食したことが判明している猫における消化管内汚染除去処置および静脈内輸液による利尿後の結果:25例(2001-2010)
<3>.猫のユリ(オニユリ)中毒による急性腎障害の解決
<4>.猫におけるユリの腎毒性
<5>.6頭の猫におけるユリの摂食によって引き起こされた急性腎不全