水頭症

水頭症の治療

 症状や状態、ペットオーナーの希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療と外科的治療があります。
●内科的治療(保存的)
内科療法だけで根治が難し病気ですが、脊髄液を減らし脳圧を下げるために利尿薬やステロイド剤の投与などを行ないます。また、痙攣発作が起こっている場合には、抗けいれん薬を投与します。
内科的治療で症状が緩和されるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行って症状の改善がみられない場合などは、外科治療を行う必要があります。
●外科的治療
直接針を頭に刺して脳脊髄液を抜く処置や、バイパス手術(脳室からお腹に管を通し、余分な脳脊髄液を排出するための手術)を行うこともあります。

水頭症の予防

 先天的な水頭症はなかなか予防が難しいと思いますが、早期治療が大切です。普段の動作や行動などのチェックを行ないましょう。そして疑わしい症状が見られたら、早めに当院にご相談ください。また、幼少期から定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

水頭症の看護/その他

 症状や状態などによって、治療法や手術適用時期が異なります。また、外科的治療を行う場合は、麻酔のリスクや手術後の安静期間、ケア方法、費用等十分に相談しましょう。

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参考文献・資料等
  1. CANINE HYDROCEPHALUS
  2. 犬の内科診療 Part3;202-207:脳奇形及び水頭症
  3. BSAVA 犬と猫の神経病学マニュアル;181-183:水頭症


<1>細菌性髄膜脳炎が疑われた犬の外水頭症の1例
<2>ダックスフント種の犬におけるカルタゲナー症候群
<3>犬における病因不明の髄膜脳炎に対するバイオマーカーとしての血中好中球/リンパ球比の評価
<4>第三脳室の腫瘍により閉塞性水頭症を生じた犬における緩和的脳室腹腔シャント術
<5>犬における両側性頭蓋冠欠損を伴う多病巣性脈絡叢癌に対するマルチモダリティによる特徴付け
<6>先天性水頭症の犬におけるプレドニゾロンの経口投与または脳室腹腔シャント留置の結果:40症例(2005年から2016年まで)
<7>臨床における病理学
<8>あなたの神経学的診断は何ですか?
<9>臨床における病理学 犬における気管支肺炎、気管支拡張症、および水頭症を伴う原発性線毛機能不全症候群(PCD)
<10>延髄空洞症に一致するサインがMRI検査を受けている犬で検出されることがある
<11>今月の麻酔症例 イソフルランとの相互作用によるものと考えられるミダゾラムに関連した眼振
<12>犬猫における先天性内水頭症の治療のための脳室腹腔シャント移植術の結果:36例(2001-2009)
<13>画像診断―猫の脳内の神経細胞異所形成の磁気共鳴画像の1例
<14>脳室内上衣腫の猫5頭における磁気共鳴画像の特徴所見
<15>MRI characteristics of fourth ventricle arachnoid diverticula in five dogs. 
<16>画像診断-犬1頭における第四脳室コレステロール肉芽腫のMRI上の特徴
<17>臨床における病理学 犬の未分化神経外胚葉性腫瘍
<18>あなたの神経学的診断は何ですか?犬の頭蓋内の非定型類上皮嚢胞
<19>画像診断―犬の脳室腹腔シャントに関連した感染
<20>キュービリン遺伝子変異による遺伝性コバラミン吸収不良に罹患した若齢ビーグルの変性性肝疾患
<21>あなたの神経学的診断は何ですか? 犬において急性発症した運動失調の原因となった上衣嚢胞
<22>小型犬の心肺変数と脳脊髄液シグナル・ボイドサインとの関連
<23>頭蓋内疾患を有する犬の麻酔中の血中乳酸濃度
<24>犬の空虚トルコ鞍における磁気共鳴画像上の特徴
<25>臨床における病理学 犬の大脳、小脳および脳幹における炎症性病変
<26>脳室腹膜シャント術を用いた12頭の犬の水頭症治療
<27>犬の先天性プラスミノゲン欠乏症に続発した木質結膜炎
<28>犬および猫の水頭症
<29>グレート・デンの原発性起立性振戦
<30>脊髄空洞症と関連する側彎症の犬における後脳減圧
<31>水頭症の犬における脳底動脈抵抗指数、脳室拡大の程度、および臨床症状の間における関係
<32>水頭症のアフリカングレイパロット(PSITTACUS ERITHACUS) におけるMRIの高領域強調(4.7T)画像
<33>犬の慢性硬膜下血腫および水頭症

この記事を書いた人

福山達也