家庭でできるアレルギー対策

花粉アレルゲン 

  • 原因植物の花粉飛散時期を把握し、花粉情報に注意し、対処することが大切です。
    • テレビ・新聞・インターネットなどで、花粉情報に注意する
    • 花粉飛散の多い時は外出(散歩)を控え、窓や戸を閉める
    • 洗濯物や衣服に付いた花粉をよくはらい、家の中に持ち込まない
    • 散歩からの帰宅時にもブラッシングしたり、毛をよくはらう(可能なら屋外で)
    • こまめに掃除を行い、空気清浄機などを活用して屋内の花粉を除去する

原因アレルゲン分布地域01月02月03月04月05月06月07月08月09月10月11月12月
スギ科本州以南
ムクロジ科カエデ日本全土
カバノキ科白樺本州中部以北の寒冷地
マツ科日本全土
タデ科ヒメスイバ日本全土
イネ科ホソムギ日本全土
イネ科ヒロハウシノケグサ
(ウシノケクサ属)
日本全土
イネ科ギョウギシバ日本全土
イネ科セイバンモロコシ東北以南
キク科ブタクサ日本全土の温暖地域
キク科ヨモギ日本全土
キク科アキノキリンソウ日本全土
※植生および花粉飛散期は地域や天候によって若干変動します。

室内アレルゲン 

  • 原因アレルゲンの特定と生息場所を把握し、より効果的な掃除と管理を行うことが大切です。
    [ダニ・カビの繁殖の条件と特徴]
    ▷ダニ:室温20℃〜30℃、湿度60〜80%の環境でエサとなる人や動物のフケ、食品などがある場所で繁殖します。
    ▷カビ:湿度80%以上の湿気のある環境を好み、梅雨や秋の長雨の時期に多く繁殖します
    • 湿度管理と換気の徹底する
      ダニやカビが繁殖しにくい「湿度50%以下」を目安に室内に湿気を溜めない!
      ・空気清浄機や除湿機を設置したり、マンションなどの換気機能を活用する
      ・起床後は窓を開けて換気し、就寝中に部屋に溜まった湿気を外に出す
      ・クローゼットや押入れ、浴室の空気を循環させ風通しを良くする
    • こまめに掃除し、渭潔な環境を保つ
      アレルギーの原因として最も多いチリダニ(生体、糞、死がい、抜け殻)を除去する!
      ・掃除機を使った掃除を基本とする(床やふとん、畳は1㎡を20秒かけて丁寧に掃除機をあてる)
      ・カーペット(じゅうたん)は、常に掃除機をあてる(◎ 可能であればフローリング、ビニールタイルに変更する)
      ・犬や猫はブラッシングでフケを取り除く。定期的にプロのトリマーさんのトリミングを受ける
      ・エアコンのフィルター(クロカビ)を掃除する(カピの胞子が室内に飛散するため)
    • 食品(ペットフード)の保管方法の徹底
      ダニを含んだペットフードを摂取することによりアレルギー反応を深めることが多いので、保管しているペットフードに貯蔵ダニが繁殖しないよう、しっかり保存・管理を徹底する
      ・ペットフードは密閉性の高い保存容器を使用する
      ・保存容器に大量のペットフードを備蓄しない(最大1ヵ月)
      ・賞味期限の切れたものや古いペットフードを与えない
      ・食器はこまめ洗浄し、十分乾かして使用する
      ・空になったペットフードの袋や箱は放置せす、すぐに破棄する
    • アレルギーの原因となる虫を発生させない(駆除する)
      ゴキブリ・・・冷蔵厘の裏や隙間をこまめに掃除する。エアコンや換気扇、浴室の排水口など屋外からの侵入を防ぐ。捕獲器や駆除剤を活用する
      ノ三・・・動物病院で処方される確実なノミ駆除剤を用いて定期的に予防・駆除する
      ・・・空き缶やペットボトル、バケツ、側溝など水が溜まる場所や物を無くし、蚊の幼虫であるボウフラのすみかを無くすようにする

食物アレルゲン 

  • 原因アレルゲンを特定することで、食事管理により症状を改善することできます。但し、食物アレルギーはlgEを介さないアレルギー反応でも起こるため、特異的lgE検査だけではアレルゲンを特定することはできません。「除去食試験」でかゆみが改善されるか確認し、「食物負荷試験」でかゆみなどの症状が再発すれば食物アレルギーと診断されます。

    「除去食試験」・・・除去食を1~2ヶ月与えることでかゆみが改善するか確認
    「食物負荷試験」・・・原因となっている食事を与えてみてかゆみ等の症状が再発するか確認
     ※注意:上記の試験は必す獣医師の指示に従って行う必要があります。
    • 食物アレルギーの治療中の注意点
      ・おやつや人の食ぺ物は与えないようにしましょう(拾い食いにも注意)
      ・療法食の使用を勝手にやめないようにしましょう。皮虞が新しく生まれ変わるには1ヵ月くらいの時間が必要なため、治療を始めてから変化が見られるまで少なくとも1〜2ヶ月程度はかかります。

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参考文献・資料等
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この記事を書いた人

福山達也