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皮膚科(犬)
耳血腫:Aural Haematoma
耳血腫(じけっしゅ)とは、耳介(じかい)内の血管が何らかの原因で破れることにより、皮膚と耳介軟骨の間に血液などが溜まって耳介が膨れてしまった状態をいいます。 主に犬でよく発生しますが猫でも見られます。 -
皮膚科(犬)
脱毛
脱毛とは体のあるエリアにおいて被毛(ひもう)が通常より減少した状態です。また、被毛の数は正常でも長さが短くなった場合もいいます。脱毛は掻痒(そいよう:かゆみのこと)とならび皮膚病に見られる最も多い症状のうちの一つです。 通常被毛は活発に毛が伸びる成長期を経て、退行期に入り、休止期になり抜け落ちるというサイクルを繰り返します。このサイクルが何らかの理由でうまく回らなくなり、抜け落ちたままになると脱毛になります。 脱毛は先天的(生まれつき)起こるっているものと、後天的(後から起こるもの)に分けられます。また、同時に痒みがあるのかないのか、どのエリアが脱毛しているのかなども重要になります。 -
皮膚科(犬)
家庭でできるアレルギー対策
花粉アレルゲン 原因植物の花粉飛散時期を把握し、花粉情報に注意し、対処することが大切です。テレビ・ […] -
皮膚科(犬)
犬疥癬症
疥癬症(かいせんしょう)は目に見えないくらい小さなヒゼンダニ(イヌセンコウヒゼンダニ)により伝染する皮膚病で、激しいかゆみを引き起こします。このかゆみの原因は、ヒゼンダニが皮膚にトンネルを作り、そのトンネル内に出した糞や分泌物に対するアレルギー反応です。 このヒゼンダニは、犬からほかの動物へ簡単に感染し、人にも感染するので注意が必要です。 人にも感染する人獣共通感染症:ズーノーシス(zoonosis)であり、感染すると腕やお腹などに発疹ができて強い痒みの症状がみられる場合があります。特に抵抗力の弱い病人や子供、老人などが感染すると症状が重くなるため注意が必要です。 -
皮膚科(犬)
毛包虫症(アカラス)
毛包虫は別名で「ニキビダニ」や「アカラス」ともいわれます。動物の毛包内(毛穴)に寄生するダニの一種です。実は毛包虫は健康な動物の皮膚にも少し常在していて、ふつうは病気の原因とならなりません。しかし、免疫力が低下したりや遺伝的な要因などによって多数増殖してしまった場合、毛包虫症として発症することが多くあります。 毛包虫による皮膚炎は、局所性に出る場合と全身性に出る場合があります。さらに3〜12カ月齢で発症する若年性と1歳以降で発症する成犬の毛包症に分かれます。 -
皮膚科(犬)
皮膚糸状菌症(皮膚真菌症)
皮膚に糸状菌(しじょうきん)・真菌(しんきん)が感染し、皮膚炎を起こす病気です。一般的に、糸状菌・真菌はカビと言われます。特に免疫力が低い状態の動物や幼齢動物に感染しやすい傾向があります。その脱毛の様子が円形に拡がっていくことから、「リングワーム」とも呼ばれます。 様々な動物に感染し、中にはヒトにも感染するものもあり「人と動物の共通感染症(ズーノーシス)」で、感染した動物と接触することで皮膚炎を起こすことがありますので注意が必要です。 犬では特にヨークシャー・テリアでの発生が多いとされています。また、免疫力の関係か?年齢的には、若齢と高齢に多く見られます。 -
皮膚科(犬)
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)とは皮脂腺の異常分泌や代謝性の異常あるいは体質など先天的な皮脂腺の異常から起こったり、アレルギーなどの基礎疾患が原因となって皮膚の角化が更新してべたつきやフケが見られる皮膚炎です。皮膚には細菌などの微生物やアレルゲン、紫外線など、さまざまな外部の刺激から最前線で体を守り、さらに内側からの潤いをキープするバリア機能が備わっています。特に犬の皮膚はヒトよりも薄く、非常にデリケートで、このバリア機能が低下すると皮膚の状態が悪くなり、乾燥しすぎたり脂っぽくなったりしてしまいます。この状態を脂漏症(しろうしょう)とよびます。 -
皮膚科(犬)
マラセチア皮膚炎
マラセチアとは、人を含む動物の皮膚に常在する酵母です。通常でも常在菌として正常な皮膚にも存在しますが、しばしば皮膚疾患や外耳炎を引き起こすことがあり、犬の慢性皮膚疾患の原因になります。また、特発性だけでなく、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、甲状腺機能低下症などに併発して起こります。 -
皮膚科(犬)
食物アレルギー:Food Allergy
食物アレルギー(しょくもつあれるぎー)とは、ホームメードの食餌や市販のペットフード、おやつなどに含まれる種々の物質に対するアレルギー反応により皮膚の痒みや下痢がおこる病気です。ある調査では約40%の犬が食物アレルギーを持っている可能性がある報告されています。食餌性アレルギー、食物有害反応などとも言われます。 犬では、どんな犬種でも発症する可能性がありますが、報告では、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリバーに多いとされていて、特に1歳未満、6歳異常に多く見られるとされています。 -
皮膚科(犬)
アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、アレルギー反応によって引き起こされる皮膚の炎症で、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンに対する過剰な免疫応答によって生じます。アレルゲンはハウスダスト、花粉、カビ、ダニ、ノミ、食物などさまざまなもので、痒みが主な症状で、皮膚の赤み、脱毛、発疹なども見られます。診断にはアレルギー検査が使用され、治療にはアレルゲンの特定と除去、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤の使用が含まれます。また、予防にはノミ駆虫剤の定期的な使用が重要であり、食事によるアレルギーの場合は特定の食事療法が考えられます。診断や治療には獣医師の指導が必要です。 -
皮膚科(犬)
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、犬や猫においてアレルギー物質に対する過剰な免疫反応により、かゆみや皮膚炎が発生する疾患。原因は主に環境中のアレルギー源(花粉、ダニ、カビなど)と遺伝的要因が結びついて発症。症状にはかゆみ、発疹、脱毛が含まれ、治療は抗ヒスタミン薬、ステロイド剤、抗生物質、シャンプー、免疫療法などが用いられる。完治は難しく、症状のコントロールが主要。アレルゲンの除去や皮膚ケアも重要。環境中のダニなどを掃除し、食事にも注意が必要。 -
皮膚科(犬)
膿皮症
膿皮症は犬や猫の皮膚感染病で、ブドウ球菌などの細菌による化膿性の皮膚疾患です。皮膚の炎症、脱毛、発疹、膿などが一般的な症状で、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミ感染などが原因となります。治療には抗生物質と薬用シャンプーが用いられ、環境の清潔さや栄養、皮膚のケアが予防に役立ちます。また、治療期間中に指示通りに薬物を使用し、再発時には耐性菌の検査を行うことが重要です。