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消化器科(猫)
急性腹症:Acute Abdomen
腹部に生じる痛みを「腹痛(ふくつう)」と言いますが、突然おなかが激しく痛くなることを、急性腹症(きゅうせいふくしょう)と言います。この急性腹症には緊急手術を含む迅速な対応が必要となる重篤な病気が隠れていることもありますので注意が必要です。特に日頃から言葉を発しない動物の場合、この急性腹症にペットオーナーが気づいてあげる必要があります。 -
消化器科(猫)
家庭でできるアレルギー対策
花粉アレルゲン 原因植物の花粉飛散時期を把握し、花粉情報に注意し、対処することが大切です。テレビ・ […] -
消化器科(猫)
異物誤飲(誤飲・誤食)
動物は時に人が思ってもみないものを食べたり飲み込んだりしてしまうことがあります。これを異物誤飲(いぶつごいん)と言い、特に子犬や子猫は、好奇心旺盛で色々なものを誤って飲み込んでしまうことが多いので注意が必要です。データでは異物誤飲は、1歳以上の動物と比べ1歳未満ののほうが4倍も高いことがわかっています。 飲み込んでしまうものは石やおもちゃ、衣類など様々で、症状や重篤度は飲み込んだものにより違います。 -
消化器科(猫)
カンピロバクター症
カンピロバクターは螺旋状またはS字状に湾曲した細菌で、回転運動を行いながらすばやく動きます。人では食中毒の原因となる代表的な菌で、細菌性腸炎を起こします。カンピロバクター菌に汚染されてしまった食べ物を食べたり、飲んだりして感染し、キャンピロバクター症とも言われます。 カンピロバクター菌は自然界のあらゆるところに生息しており、人にも感染し(人と動物の共通感染症)、多頭飼育の場合は特に他の動物へも感染が起こりやすくなります。犬や猫の腸管に常在していますが、保菌率はそれほど高くない(1%前後)とされています。また、免疫力の低い子犬や子猫、ストレスの多い環境下や免疫力が低下しているときに発症することがあります。 -
消化器科(猫)
胃拡張捻転症候群:Gastric dilatation Volvulus(GDV…
胃拡張捻転症候群とは? 胃拡張・胃捻転症候群(いかくちょう・いねんてんしょうこうぐん)は、食べ物や […] -
消化器科(猫)
胆嚢粘液嚢腫
胆嚢とは、肝臓にくっついている袋状の構造物で、肝臓で作った脂肪の消化に重要な役割を果たす胆汁を蓄えて、濃縮しています。食事をするとこの胆嚢が収縮し、収縮に伴い、胆汁は総胆管を通って十二指腸に放出されます。 胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)とは、何らかの原因で胆嚢の中にゼリー状の粘液物質(ムチンという糖タンパク質)が貯留した状態をいいます。また、胆泥症から胆嚢粘液嚢腫になる事もあります。粘液物質が増加すると胆汁の分泌を障害するために様々な消化器症状を引き起こし、状態が進むと、黄疸や胆嚢破裂に伴う腹膜炎などの重篤な合併症を引き起こします。 中〜高齢の犬に多く見られ、猫では稀な病気です。 -
消化器科(猫)
臍ヘルニア
通常胎児期に開いている臍輪は分娩時にはしっかりと閉じてその跡のみが残るものです。これを一般には臍(へそ)といいます。臍(さい)ヘルニアとは、おへその臍輪からお腹の中の大網や腸管などが脱出して腹壁の皮下に入り、おへその部分で隆起する疾患で、先天性(生まれたときから)と後天性(生後や大きくなってから)に分けられますが、多くは先天的に起こっているものがほとんどです。俗にいう「出べそ」とは、臍ヘルニアのことをいいます。 人間でいういわゆるデベソと同じようなものですが、人間の赤ちゃんが生後1年くらいまでに90%なくなるのに比べて犬や猫の場合は自然治癒するものもありますが、人に比べると少ないようです。ただ、痛みを伴わず、好発犬種でもない場合は、放置しておいても生後6カ月の間に自然閉鎖することもあります。 臍ヘルニアには、還納性(デベソ」を押すとお腹の中にもどる)が認められないものは、「そもそもヘルニアの可能性が低い」か、緊急性の高いヘルニアと考えられるため注意が必要です。 なお、一部の品種では遺伝が関与していると考えられています。 -
消化器科(猫)
膵炎(猫編)
膵炎(すいえん)とは、膵臓に炎症が起こる病気のことで、大きく分けて「急性膵炎」と「慢性膵炎」があります。以前は猫では稀な病気と考えられていましたが、実は近年、多くの猫がこの病気にかかってることが分かってきました。特に在来短毛種、シャム猫は膵炎が多いようです。 膵臓では、非常に強力な消化酵素(アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなど)が作られています。これらの消化酵素は通常、膵臓を傷つけないよう十二指腸へ運ばれてから活性化します。しかし、なんらかの原因で消化酵素が膵臓内で突然活性化することで、自分で自分の膵臓を消化してしまい、傷つけてしまうことで「急性膵炎(きゅうせいすいえん)」が起こります。症状が重いものでは命に関わることのある病気です。 「慢性膵炎(まんせいすいえん)」は、少しずつ膵臓に炎症が起こる病気で、急性膵炎から波及すると考えられています(猫の膵炎の約90%は慢性膵炎と報告されています)。猫では犬と違い、急性膵炎よりも慢性膵炎が多いと言われていて、慢性膵炎は、肝臓疾患、胆管炎、胆管閉塞、肝リピドーシスなどとも関連していることがありまずが、お互いの病気がどのように作用しているのかはよくわかっていません。 また、猫では糖尿病の一つの原因として膵炎があると考えられています。 -
消化器科(猫)
門脈体循環シャント
門脈体循環シャントは、「門脈体循環短絡症」、「門脈シャント」、「PSS」などと呼ばれこともある病気で、肝臓に入るはずの門脈という血管に余分な血管(シャント)ができて、肝臓を迂回してしまう血管奇形です。 通常、栄養やアンモニアなどの毒素は腸管から吸収され、門脈と呼ばれる血管を通って肝臓に運ばれ、利用されたり、無毒化されます。しかし、この門脈と全身の静脈の間をつなぐシャント(バイパス血管)があると、肝臓を通るはずの栄養や無毒化されるべき有害物質が肝臓を通らないで全身を回ってしまい、さまざまな障害や症状が引き起こされ、最悪の場合死に至ることもあります。 以前は、非常に珍しい疾患として考えられていましたが、現在増加傾向にあります。特に犬に多く見られ、猫では稀な病気です。 -
消化器科(猫)
肝リピドーシス
肝リピドーシス(かんりぴどーしす)は脂肪肝(しぼうかん)とも言われ、肝臓に過剰な脂肪がたまるために正常に機能しなくなる病気です。特に猫は食欲不振が長期化すると肝リピドーシスを2次的に引き起こすしてしまうことがあり、これは大変危険です。 肝リピドーシスは品種、性別を問わず発生しますが、中年齢で肥満体質の猫が多く発症すると言われていますが、普通の体型の猫でも発症しますので、注意が必要です。 -
消化器科(猫)
肝外胆管閉塞
※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペッ […] -
消化器科(猫)
胆管炎/胆管肝炎
※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペッ […]