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皮膚科(猫)
形質細胞性足皮膚炎
形質細胞性足皮膚炎は、主に猫の肉球に発生する皮膚炎で、腫れや炎症が特徴です。この疾患の原因については猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスの感染が関連する可能性があるが確証はないとされています。病状は一肢または複数の肢の肉球の腫れや炎症を伴います。診断には組織の一部を切除して病理組織検査を行うことが一般的で、猫免疫不全ウイルスや猫白血病ウイルスの検査も行われます。治療には抗生物質、鎮痛剤、消炎剤、免疫抑制剤、および場合によっては外科手術が含まれます。予防方法は特定の原因が不明確であるため存在しません。患猫には指示に従って処方薬を投与し、定期的に検診を受けることが重要です。 -
皮膚科(猫)
耳血腫:Aural Haematoma
耳血腫(じけっしゅ)とは、耳介(じかい)内の血管が何らかの原因で破れることにより、皮膚と耳介軟骨の間に血液などが溜まって耳介が膨れてしまった状態をいいます。 主に犬でよく発生しますが猫でも見られます。 -
皮膚科(猫)
脱毛
脱毛とは体のあるエリアにおいて被毛(ひもう)が通常より減少した状態です。また、被毛の数は正常でも長さが短くなった場合もいいます。脱毛は掻痒(そいよう:かゆみのこと)とならび皮膚病に見られる最も多い症状のうちの一つです。 通常被毛は活発に毛が伸びる成長期を経て、退行期に入り、休止期になり抜け落ちるというサイクルを繰り返します。このサイクルが何らかの理由でうまく回らなくなり、抜け落ちたままになると脱毛になります。 脱毛は先天的(生まれつき)起こるっているものと、後天的(後から起こるもの)に分けられます。また、同時に痒みがあるのかないのか、どのエリアが脱毛しているのかなども重要になります。 -
皮膚科(猫)
家庭でできるアレルギー対策
花粉アレルゲン 原因植物の花粉飛散時期を把握し、花粉情報に注意し、対処することが大切です。テレビ・ […] -
皮膚科(猫)
粟粒性皮膚炎
粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせいひふえん)は、猫の皮膚病として最もよく見られる症状の一つです。粟粒性皮膚炎とは診断名ではなく一つの反応パターンです。このパターンは何らかのアレルギー反応に起因していると考えられます。 この粟粒性とはブツブツの病変(痂皮と丘疹)を呈する状態と定義されていて、ほとんどは背中に発生します。そして、ノミアレルギーの猫の35%が粟粒性皮膚炎の症状を呈していたとの報告があります。 また同様の病変が耳や鼻に夏季に集中してみられることがある場合は、蚊に刺されることによるアレルギーと考えられています。さらにその他の外部寄生虫に対するアレルギーでみられることもありますし、頭部から頚にかけての病変では、アトピー性皮膚炎(花粉やハウスダストの吸入)、食物アレルギー、疥癬、自己免疫疾患などでもみられます。 -
皮膚科(猫)
毛包虫症(アカラス)
毛包虫は別名で「ニキビダニ」や「アカラス」ともいわれます。動物の毛包内(毛穴)に寄生するダニの一種です。実は毛包虫は健康な動物の皮膚にも少し常在していて、ふつうは病気の原因とならなりません。しかし、免疫力が低下したりや遺伝的な要因などによって多数増殖してしまった場合、毛包虫症として発症することが多くあります。 毛包虫による皮膚炎は、局所性に出る場合と全身性に出る場合があります。さらに3〜12カ月齢で発症する若年性と1歳以降で発症する成犬の毛包症に分かれます。 -
皮膚科(猫)
皮膚糸状菌症(皮膚真菌症)
皮膚に糸状菌(しじょうきん)・真菌(しんきん)が感染し、皮膚炎を起こす病気です。一般的に、糸状菌・真菌はカビと言われます。特に免疫力が低い状態の動物や幼齢動物に感染しやすい傾向があります。その脱毛の様子が円形に拡がっていくことから、「リングワーム」とも呼ばれます。 様々な動物に感染し、中にはヒトにも感染するものもあり「人と動物の共通感染症(ズーノーシス)」で、感染した動物と接触することで皮膚炎を起こすことがありますので注意が必要です。 犬では特にヨークシャー・テリアでの発生が多いとされています。また、免疫力の関係か?年齢的には、若齢と高齢に多く見られます。 -
皮膚科(猫)
マラセチア皮膚炎
マラセチアとは、人を含む動物の皮膚に常在する酵母です。通常でも常在菌として正常な皮膚にも存在しますが、しばしば皮膚疾患や外耳炎を引き起こすことがあり、犬の慢性皮膚疾患の原因になります。また、特発性だけでなく、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、甲状腺機能低下症などに併発して起こります。 -
皮膚科(猫)
猫好酸球性肉芽腫群
好酸球(こうさんきゅう)とは白血球の一種で、酸性の色素によく染まることから、酸を好む白血球という意味で好酸球と呼ばれているものです。好酸球は、本来主に寄生虫やアレルギー物質に対する防御を行うために体に備えられた白血球で、猫ではこの好酸球が皮膚に集まって特徴的な病変を作ることがあります。 猫好酸球性肉芽腫群(のここうさんきゅうせいにくがしゅしょうこうぐん)とは、好酸球により引き起こされる皮膚病の総称で、大きく3つに分類されます。 まず、まず口唇(くちびる)に発生する無痛性潰瘍(むつうせいかいよう)があります。これは、猫のくちびるがそげたようになる病気です。ただし「無痛」という言葉はあまり適当ではないと言われています。なあぜなら猫は痛みを感じているはずだからです。これは英語の病名を日本語に訳す際に誤訳したためだと考えられ、本当は「ゆっくりと進行する」という意味だそうです。他には、頚部、腹部の皮膚にみられる好酸球性プラークがあります。このプラークというのは脱毛して湿った、平坦にやや盛り上がった広い部分で,日本語では「局面」と言われます。3つめが、後肢の後面などに発生する線状肉芽腫(せんじょうにくがしゅ)です、名前のとおり、線状に皮膚が盛り上がったり、口の奥の舌の上に球状の盛り上がり(結節)として現れる場合もあります。 -
皮膚科(猫)
猫小穿孔ヒゼンダニ症/猫疥癬症
猫疥癬症(ねこかいせんしょう)は、猫ヒゼンダニ(猫小穿孔ヒゼンダニ)というダニによって起こる皮膚病です。このヒゼンダニは皮膚にトンネルを作って寄生するため、激しい痒みや皮膚炎を起こします。 伝染性がとても強く、感染している猫との接触や多頭飼育の場合、ブラシやタオルの共有などによっても感染します。また、感染した猫ちゃんを抱っこすることなどで、人にも感染する人獣共通感染症:ズーノーシス(zoonosis)であり、感染すると腕やお腹などに発疹ができて強い痒みの症状がみられる場合があります。特に抵抗力の弱い病人や子供、老人などが感染すると症状が重くなるため注意が必要です。 -
皮膚科(猫)
食物アレルギー:Food Allergy
食物アレルギー(しょくもつあれるぎー)とは、ホームメードの食餌や市販のペットフード、おやつなどに含まれる種々の物質に対するアレルギー反応により皮膚の痒みや下痢がおこる病気です。ある調査では約40%の犬が食物アレルギーを持っている可能性がある報告されています。食餌性アレルギー、食物有害反応などとも言われます。 犬では、どんな犬種でも発症する可能性がありますが、報告では、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ラブラドール・レトリバーに多いとされていて、特に1歳未満、6歳異常に多く見られるとされています。 -
皮膚科(猫)
アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、アレルギー反応によって引き起こされる皮膚の炎症で、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンに対する過剰な免疫応答によって生じます。アレルゲンはハウスダスト、花粉、カビ、ダニ、ノミ、食物などさまざまなもので、痒みが主な症状で、皮膚の赤み、脱毛、発疹なども見られます。診断にはアレルギー検査が使用され、治療にはアレルゲンの特定と除去、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤の使用が含まれます。また、予防にはノミ駆虫剤の定期的な使用が重要であり、食事によるアレルギーの場合は特定の食事療法が考えられます。診断や治療には獣医師の指導が必要です。