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猫の病気
マンソン裂頭条虫症
マンソン裂頭条虫(まんそんれっとうじょうちゅう)症とは、犬や猫の小腸にマンソン裂頭条虫が寄生する病気です。1882年にパトリック・マンソンにより発見されたためこの名前で呼ばれているようです。ほとんどの場合は寄生しても無症状ですが、多数寄生した場合は下痢などの消化器症状が現れることもあります。 人間も感染する寄生虫ですが、犬や猫から移ることはありません。日本国内では猫での発生が多く、地域によっては30〜45%と高い感染率を示します。犬ではほとんどの地域で数%程度です。また、中間宿主の減少により都市部では近年ほとんど感染例がなく、地方都市や郊外での発生が多い寄生虫です。壱岐でも多く見かけます。 -
猫の病気
悪液質
悪液質(あくえきしつ)とは、何らかの病気により栄養失調が起こり、衰弱した状態です。一般的な飢餓(きが)とは区別されるます。なぜなら飢餓は脂肪が消費されますが、悪液質は脂肪と共に筋肉も萎縮するためです。 -
猫の病気
緑内障
眼球の中は眼房水(がんぼうすい)と呼ばれる透明な液体で満たされています。眼房水は、角膜・水晶体・硝子体など眼球内で血管のない組織に栄養分を与えたり、老廃物を除去する役割を担っており、眼球内の毛様体という部分で産生され、これにより眼圧(眼球内の圧力)を一定に保つことで目の丸い形状を保っています。 緑内障(りょくないしょう)は何らかの原因によってこの房水の流れが悪くなり、眼圧が高くなってしまうために、眼が、牛眼(ぎゅうがん)といって牛の眼のように大きく突出してきて、様々な症状を引き起こす病気です。高い眼圧が持続すると網膜に障害が起こり、最悪の場合には視力が失われ、失明します。緑内障は犬の失明の原因となる代表的な眼科疾患のうちの一つです。 緑内障は大きく分けて、原発性緑内障と続発性(二次性)緑内障の2つにわけることができます。 また、その経過時間から急性緑内障と慢性緑内障に分けられます。 -
猫の病気
猫小穿孔ヒゼンダニ症/猫疥癬症
猫疥癬症(ねこかいせんしょう)は、猫ヒゼンダニ(猫小穿孔ヒゼンダニ)というダニによって起こる皮膚病です。このヒゼンダニは皮膚にトンネルを作って寄生するため、激しい痒みや皮膚炎を起こします。 伝染性がとても強く、感染している猫との接触や多頭飼育の場合、ブラシやタオルの共有などによっても感染します。また、感染した猫ちゃんを抱っこすることなどで、人にも感染する人獣共通感染症:ズーノーシス(zoonosis)であり、感染すると腕やお腹などに発疹ができて強い痒みの症状がみられる場合があります。特に抵抗力の弱い病人や子供、老人などが感染すると症状が重くなるため注意が必要です。 -
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角膜黒色壊死症
角膜黒色壊死症(かくまくっくしょくえししょう)とは猫に特徴的に見られる眼科疾患で、犬など他の動物では非常に稀です。特に、ヒマラヤンやペルシャなどの短頭品種で見られることが多くとされています。 -
猫の病気
角膜潰瘍/糜爛
角膜は透明で、表面から上皮、実質、デスメ膜、内皮という層から成る薄い組織で、傷や感染などが原因で眼球表面の角膜組織が欠損してしまう病変が角膜潰瘍(かくまくかいよう)といい、潰瘍性角膜炎(かいようせいかくまくえん)とも言われます。角膜の損傷が上皮のみの浅いものを表在性角膜潰瘍/糜爛(びらん)、角膜実質に及ぶ深いものを深部性角膜潰瘍といいます。 -
猫の病気
口内炎(猫慢性口内炎)
口の中の粘膜である舌や口の中の表面部分に炎症を起こす病気です。赤く腫れてただれが生じ、痛みも伴うことが多いため、食欲の低下などもみられます。口内炎とともに歯肉炎が併発している場合もい多くあり、慢性化したものは慢性歯肉口内(FCGS)ともも言われます。 特に猫の慢性口内炎は様々な呼び名があり、猫難治性口内炎、潰瘍性口内炎、猫リンパ球性形質細胞性歯肉炎/口内炎[LPGS]などとも呼ばれることが多く、原因は様々です。 猫全体の0.7%(0.5〜1.0%程度)が発症すると報告されています。 -
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糖尿病(猫編)
糖尿病(とうにょうびょう)は、尿の中に糖が出てしまうことから名づけられた病名です。この原因は、血液中のブドウ糖が増えすぎて尿の中に糖が溢れてしまうためです。実際には血液中のブドウ糖が増えすぎていること(高血糖)が問題であり、この状態が続くと血管や臓器に負担をかけ、ついには腎臓病や白内障などを引きおこしてしまいます。血糖値が高くなる原因は、血糖値を下げるために膵臓から分泌されるインスリン(インシュリン) というホルモンが少なくなってしまったり、インスリンに対する身体の反応が鈍くなってしまうことによります。 一般に猫の糖尿病は、高齢(7才以上)の猫に多くみられ、雄(オス)に多く、肥満猫は糖尿病に4倍なりやすいと言われます。また、室内飼育で運動量が少ないとリスクが増加するという報告もあります。猫では原因不明のインシュリン分泌不全やインシュリン抵抗性により起こる2型糖尿病が多く、犬では1型(膵臓のベータ細胞破壊)が多いとされています。 -
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巨大食道症
食道とは、口から胃まで食物を運ぶ器官です。この食道が何らかの原因で拡張することを、食道拡張(しょくどうかくちょう)とか巨大食道症(きょだいしょくどうしょう)と言います。主に犬に多く、猫で見られることは比較的少ないとされています。 -
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黄色脂肪症(イエローファット)
黄色脂肪症(イエローファット)とは? 黄色脂肪症(おうしょくしぼうしょう)はイエローファットとも呼ば […] -
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アルファリポ酸(αリポ酸)中毒
人のダイエット用サプリメントなどに含まれているアルファリポ酸(α-リポ酸)はチオクト酸とも呼ばれる脂肪酸です。インスリンとの相乗効果で、血糖値を下げ、肝臓でのグリコーゲンの産生を促進する機能があり、サプリメントは糖尿病などの補助療法などに持ちられます。ですが、これを猫が摂取すると高い確率で中毒を起こします。一錠でも死に至る重篤な中毒症状を起こすことがありますので注意が必要です。 -
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横隔膜ヘルニア
ヘルニアとは、もともと穴のあいていないところが裂け、その穴から別の臓器や組織ががはみ出す病気です。場所などによりいくつかの種類があり、横隔膜(おうかくまく)ヘルニアとは、横隔膜(胸部と腹部を隔てている筋肉の膜)が先天的(生まれつき)あるいは交通事故(特にネコに多い)や落下など後天的な原因で破れ、腹部の臓器が裂けた横隔膜の穴から胸の内部に入りこんでしまう状態をいいます。裂けた穴の大きさや入り込む臓器などによって呼吸器症状や消化器症状を呈します。