水頭症

※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!

水頭症とは?

 脳の周りは、頭蓋骨との間に脳脊髄液と呼ばれる体液があり、クッションのような役割をして脳を守っています。水頭症(すいとうしょう)とは、この髄液が頭蓋内に過剰にたまり、脳が圧迫されて様々な症状が出る病気です。

マルチーズ、ヨークシャー・テリア、イングリッシュ・ブルドッグ、チワワ、ラサアプソ、ポメラニアン、トイ・プードル、ケアーン・テリア、ボストン・テリア、パグ、ペキニーズなど、一般にトイ種やミニチュア種、短頭種はリスクが高いと言われています。猫では稀な病気ですが、シャム猫に多く発症すると言われています。

水頭症の原因

 脳脊髄液は、脳の中の脳室と呼ばれる部分で産生される液体です。脳の表面(くも膜下腔)を循環して脳の静脈に吸収されて一定の貯留量を保っています。
 水頭症は、この脳脊髄液の流れが悪くなり、頭蓋内に過剰に脳脊髄液がたまることで起こります。水頭症の原因には大きく先天性のものと後天性のものがあり、後天性のものは、脳の損傷や脳内出血、炎症、腫瘍などが原因で発症します。また、水頭症は内水頭症と外水頭症とに分類され、犬では、脳脊髄液が脳室に必要以上にたまることで脳が圧迫され、(脳圧が上昇することで)さまざまな症状を引き起こす内水頭症が多くみられます。外水頭症は脳の外側のクモ膜下腔に液体が貯留する状態をいいますが、犬での発症は稀です。

水頭症の症状

 脳の障害を受けた部位や程度、期間によりさまざまな症状がみられます。全く症状を示さないものから、外見でわかるほどドーム状に膨らんだ頭部、意識障害や痙攣(けいれん)発作、嗜眠(しみん:睡眠を続け、強い刺激を与えなければ目覚めて反応しない状態)、行動異常、徘徊、不全麻痺、斜視(両目の視線が正しく見る目標に向かわないこと)、眼球振とう(意思とは関係なく眼球が動くこと)などの神経障害、筋硬直などの運動障害、視力障害、失明等が起こります。
また、異常な攻撃性などの行動学的問題や、トイレが覚えられないなどの認知機能障害が見られることがあります。

水頭症の診断/検査

診断は特徴的な症状、問診、身体検査、レントゲン検査超音波検査、CT・MRI検査などの画像診断検査を行います。
全身状態を把握したり、他の病気と鑑別するために血液検査血液化学検査尿検査、脳脊髄液検査などが必要になることもります。

水頭症の治療

 症状や状態、ペットオーナーの希望などによっても治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療と外科的治療があります。
●内科的治療(保存的)
内科療法だけで根治が難し病気ですが、脊髄液を減らし脳圧を下げるために利尿薬やステロイド剤の投与などを行ないます。また、痙攣発作が起こっている場合には、抗けいれん薬を投与します。
内科的治療で症状が緩和されるケースもありますが、症状が重度な場合や内科的治療を行って症状の改善がみられない場合などは、外科治療を行う必要があります。
●外科的治療
直接針を頭に刺して脳脊髄液を抜く処置や、バイパス手術(脳室からお腹に管を通し、余分な脳脊髄液を排出するための手術)を行うこともあります。

水頭症の予防

 先天的な水頭症はなかなか予防が難しいと思いますが、早期治療が大切です。普段の動作や行動などのチェックを行ないましょう。そして疑わしい症状が見られたら、早めに当院にご相談ください。また、幼少期から定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

水頭症の看護/その他

 症状や状態などによって、治療法や手術適用時期が異なります。また、外科的治療を行う場合は、麻酔のリスクや手術後の安静期間、ケア方法、費用等十分に相談しましょう。

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参考文献・資料等
  1. CANINE HYDROCEPHALUS


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この記事を書いた人

福山達也