甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症とは?

甲状腺機能亢進症は、特に猫で多く見られる病気です。のど元の気管の左右に張り付くように存在する豆粒ほどの小さな臓器(内分泌腺)である甲状腺から、体の代謝を活発にする役割をもつ甲状腺ホルモンが分泌されますが、そのホルモンの分泌が異常に増加することで起こります。
中~高年齢の猫がなりやすい病気で、毛艶が悪くなり、毛がバサバサしたり、活動性が増したり、落ち着きがなくなったり、食欲が旺盛なのに体重が減っていくというような症状が見られた場合は、甲状腺機能亢進症を疑います。現在では7歳以上の猫の10%以上がこの病気にかかっているという報告もあります。
ちなみに犬で甲状腺機能亢進症が起こることは稀で、逆に甲状腺機能低下症が多く起こります。

甲状腺機能亢進症の原因

原因は、甲状腺の過形成や甲状腺腫瘍、甲状腺癌が片側もしくは両側で生じ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまことにより起こります。過形成の原因はわかっていません。免疫学的な問題、感染性、代謝性、環境または遺伝性因子などが相互に作用していると考えられています。
アメリカでは過形成が多いとされていますが、日本では過形成だけでなく甲状腺腫瘍もそれなりの発生率のようです。

甲状腺機能亢進症の症状

 8歳以上の中~高年齢の猫で、「動きが活発になり」、「食欲が増し(食欲旺盛)」、なのに「痩せている(削痩)」、「体重減少」、「よく水を飲み、よくオシッコをする(多飲多尿)」などが見られます。「嘔吐」や「下痢」をすることもあるので消化器の病気と間違われることもあります。ときには「攻撃的な性格」になることもあります。
病気が進行してくると、逆に「食欲低下」や「活動性が低下」が見られ、「頻脈」や「呼吸困難」、「心肥大」といった心疾患と同様の症状がみられることもあります。甲状腺は全身の代謝をつかさどっているため、心臓をはじめ様々な臓器に影響を及ぼします。

甲状腺機能亢進症の診断/検査

症状は様々で、他の病気との判別も難しいため、血液検査やホルモン検査が不可欠です。
具体的には、外部検査機関に依頼して総血清サイロキシン(T4)遊離サイロキシン(fT4)の血液中のホルモン濃度を測定します。最近では病院内でT4が測定できるところも増えて、発見率も上がっています。また、甲状腺機能亢進症にかかっていると肝機能や腎臓機能といった一般の血液生化学検査を行うことも重要です。甲状腺ホルモンの数値だけではなく、症状や他の血液検査の結果も合わせて総合的に判断します。
甲状腺の超音波検査を行なったり、心臓への影響を確認するためにレントゲン検査超音波検査が必要になることもあります。

甲状腺機能亢進症の治療

甲状腺機能亢進症の治療法には、内科療法外科療法があります。
内科療法では、抗甲状腺薬剤と言われる薬剤を投与して甲状腺ホルモンの分泌を抑える治療方法が一般的です。また、病気の原因によっては食事療法が有効なこともあります。
外科療法では、腫大した甲状腺を切除します。手術は、薬剤の投与で症状を安定させてから行われることがあります。
甲状腺機能亢進症の場合、腎臓病が隠れているケースも多く、甲状腺機能亢進症の治療を行うと隠れていた腎臓病が発症することがあります。特に治療開始初期は血液検査などでチェックが必要です。

甲状腺機能亢進症の予防

甲状腺機能亢進症には、有効な予防方法はありません。中~高年齢の猫で上記のような気になる症状「高齢の猫がよく食べるのに痩せている」が見られたら、すぐに動物病院を受診して検査を受けましょう。8歳以上の猫は総血清サイロキシン(T4)を定期健康診断の項目に加えることをお勧めします。

甲状腺機能亢進症の看護/その他

動物病院で処方されたお薬はきちんと飲ませましょう。またこの病気は定期検診も非常に重要です。決められたスケジュールできちんと受けましょう。早期発見、早期治療によって症状の悪化を抑えることができれば、発症後も猫はほぼ通常の生活を送ることができます。

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