ライフステージ:幼猫期(Kitten)

猫の年齢:0~6ヶ月:(人間換算:0~10歳

 子猫はエネルギッシュで、新しいことに挑戦し、世界の仕組みを学ぼうとします。家の中を子猫対策していても、子猫はいつも新しい方法でトラブルに巻き込まれます。子猫の飼い主として、あなたが「しなければならないこと」はたくさんありますが、それは動物病院にかかることだけではありません。

推奨される獣医療

項目備考/ 回数等
健康チェック/健康診断16週までは3~4週間ごと、その後は避妊・去勢手術の頃
体重測定16週までは3~4週間ごと、その後は避妊・去勢手術の頃
ワクチン接種16週までは3~4週間ごと、その後は1年ごと
駆虫(虫下し)16週までは3~4週間ごと、その後はライフスタイルに応じて3~6ヵ月ごと
ノミ・ダニ予防予防は毎月(特に3-11月は必ず、室内飼育は通年毎月)
爪切り定期的に行うのであれば、子猫のうちから慣れさせておく。
血圧測定この年齢では基本不要
尿検査この年齢では基本不要
血液検査オプション:ただし、FIV/FeLV検査は推奨
避妊・去勢手術通常、生後5~6ヶ月頃を推奨
マイクロチップ避妊・去勢手術推奨
ペット医療保険加入猫にペット医療保険をかけたい場合は、出来るだけ早く、できれば猫を家に連れてきた日にかけてください。
*これらは、猫の安全を守ると同時に、過剰な検査・治療を避けるという私たちの願いに基づいた提案に過ぎません!飼育環境やリスクにより個々の猫で違います。詳しくはお気軽に当院にご相談ください。個別にアドバイスいたします。ただし、壱岐在住の方のみ。その他の方はご自身の主治医にお尋ねください。

家庭でできること

扱いに慣れさせる

 子猫のうちから、歯磨き爪切り被毛のブラッシングの練習をしておくと、後々ストレスをためずにすみます。また、定期的に動物病院やペットホテル、ペット美容室に連れて行く場合は、キャリーや車に乗せることにも慣れるようにしましょう。

首輪に慣れさせる

 首輪をつける場合は(メリットもデメリットもありますが)、子猫が首輪に慣れるように、小さいうちから首輪をつけましょう。
 首輪は必ず、着け心地がよく、すぐに外せる、適切なサイズのものを選びましょう(首輪の下に指が2本(左右1本づつ)入るくらいが目安です)。

うまく遊ぶように促す

 遊びの最中であっても、噛んだり引っ掻いたりさせてはいけません。噛んだり引っ掻いたりし始めたら、立ち上がってその場を立ち去るか、もっと適したおもちゃなどで気をそらしましょう。
 あなたの手や足を、子猫が飛びつく対象にしてはいけません。その代わりに、子猫が自然な遊びや狩りの本能を表現できるようなボールネズミのおもちゃ猫じゃらしなどを与えましょう(成猫にとっても良いことです!)。

社会化させる

 子猫が幼いうちから、ストレスになりそうな状況に落ち着いて接することができるように、友人やその子どもたち(躾の行き届いた)を招きましょう。
 抱っこしてほしいと思っても、すべての子猫が抱っこを好むわけではありません。

休ませる

 成長期の子猫は大変です。たくさん遊んだり社会化したりするだけでなく、休息時間を与えることも忘れないでください。
 子猫が遊びから逃げ出したくなったら、隠れる場所を作ってあげましょう。キャットタワーなど高いところに場所を設けたり、「垂直の空間」を最大限に利用したりすると、子猫は安全で穏やかな距離で、世の中を眺めることができます。

安全を保つ

 家庭内の危険には細心の注意を払い、最小限に抑えるよう最善を尽くしましょう。例えば、家の中にユリ(ユリ中毒参照)を持ち込まないことです!その他の一般的な危険としては、家庭用クリーナー、ポプリ、エッセンシャルオイルのディフューザー、多くの人間の食べ物、すべての薬があります。
 特に子猫は好奇心旺盛で中毒を起こしやすい動物です。犬に使用される薬は猫には安全でないことが多く、ティーツリーオイルなど様々な外用剤は猫にとって非常に有毒である可能性があります。

いろいろなフードを与える

 子猫は幼い頃から食事の嗜好性を示すことがありますが、小さな子供と同じように、いろいろな種類のフード(新鮮な肉、ビスケット、パテ、肉汁に漬けた塊など、さまざまな食感のものを含む)を与え続けましょう。
 一種類のフードだけを与えると、過不足が生じるだけでなく、後々問題を引き起こすこともある。例えば、ドライフードしか食べずに育った猫は、ドライフードに薬を隠すことがほとんど不可能なため、年を取ってから長期的な治療が必要になった場合、深刻な問題に直面します。
 どんなキャット・フードがいいのかお悩みの場合は、当院の愛玩動物看護師にお気軽にご相談下さい。

高品質の食事を与える

 子猫には、成長に適した完全でバランスのとれたキャット・フードを与えるべきであり、新鮮な少量のフードを1日に何度も与え、小さなお腹が必要なときに食べられるようにする必要があります。猫は元々、小鳥や野鼠などを主食としています。食事の場所は一箇所だけでなく、小分けにしたキャットフードを複数箇所におくことをお勧めします。
 また、猫は厳格な肉食動物であり、他の動物、つまり肉を食べるようにできています。ほとんどの猫は穀物やでんぷん質の食品にある程度耐えることができますが、中には耐えることができない猫もいます。獣医師から医学的な理由で特別な食事を勧められている場合を除き、一般的には、できるだけ肉の含有量の多いフードを与え、穀物や充填物の多いフードは避けた方が無難です(注意-「グレインフリー」が必ずしも肉の含有量が多いことを意味するわけではないので、原材料リストをよく確認してください)。パッケージに野菜の写真があるキャット・フードは、なんとなく健康に良さそうと買う側に思わせるイメージ戦略の可能性が高く、ましてや野菜がたくさん入っているようなフードは「猫は完全な肉食動物」ということを忘れています。あまりいいフードではない可能性が高いので注意しましょう。
 一般的に、ウェットフードはドライフードよりも猫本来の食事に近く、脱水を防ぐ効果もあるため、猫の食事の大部分にはウェットフードを選ぶのがよいでしょう。
 おやつなど「補完食」を与えすぎると、食事のバランスが崩れてしまうことがあるので、猫に与えるフードのほとんどに「完全栄養食」と書かれていることを確認しよう。
 肉はペットフードの中で最も高価な成分なので、残念ながら、猫にとって最良のフードが最も高価であることが多いものです。週に7日も最高品質のキャットフードを与える余裕がない場合、混ぜて食べさせたり、調理済みの鶏肉や魚など、良質のタンパク源を時々与えて補いましょう。
 愛猫がどのフードを好むかを知り、定期的にお腹を壊すようなフードは避けるようにしましょう。
 猫が水を飲みたがらない場合でも、常に新鮮な水を飲めるようにしておくことが重要です。また、猫は通常、水を飲む場所の近くで食事をするのを好まないので、フードと水の食器は別々にしましょう。

猫種を知る

 子猫が雑種ではなく、特定の品種(純粋種)である場合、遺伝的にどのような病気にかかりやすいかを調べ、万が一そのような病気にかかった場合に早期に発見するためにできることを学びましょう。

知っておいて損はないこと

 子猫はよく遊んだ後、深く眠る傾向があるので、疲れやすかったり、遊びたがらなかったりする場合は、早めに当院に相談してください。子猫と積極的に遊ぶことで、運動不足を解消できるだけでなく、バランス感覚や忍耐力、我慢強さなどのスキルを身につけることができます。

 子猫はもともと好奇心旺盛なので、いつも隠れているようなら、早めに当院に相談してください。また、家庭内の危険にも十分注意し、最小限に抑えるよう最善を尽くしましょう。例えば、家の中にユリの花は置かないことです(ユリ中毒参照)! その他の一般的な危険物には、家庭用クリーナー、ポプリ、エッセンシャルオイルのディフューザー、多くの人間の食べ物、すべての薬が含まれます。

 もし排尿や排便に問題がある場合は、早急に当院に相談しててください。トレイは常に清潔に保ち、成長に合わせて大きめのものを用意し、家の中の静かな場所に置いて、トレイを使うのを嫌がらないようにしましょう。

 通常、子猫は清潔を保つのが上手なので、定期的な入浴は必要ありません。もし汚してしまった場合は、完全にお風呂に入れるのではなく、濡らしたコットンで部分的に拭いてあげましょう。子猫の被毛に何らかの化学物質が付着している可能性がある場合は、すぐに当院に相談してください。
 どうしても清潔を保ちたい場合、小さな頃からトリミングサロンで定期的に洗ってもらい、慣れさせることをお勧めします。

 子猫の成長は早く、生後6ヶ月までに平均体重は約2.5kg以上になります。子猫の成長が心配な場合は、早めに当院に相談してください。

 早ければ生後4ヶ月で性成熟を迎える猫もいるので、繁殖を考えているのでなければ(その場合は、この年齢の子猫を妊娠させることは適切ではありません)、早期に避妊・去勢手術を受けさせる予約をしましょう。メスの子猫に発情の兆候が出始めたら、念のため、同じ月齢の兄弟を含め、未去勢のオス猫とは必ず引き離してください!

 健康な爪の長さを保つため、また縄張りを示すために、猫が爪で物を引っ掻くのは普通のことであり、野生の世界と同じように必要不可欠なことです。その「引っ掻くもの」をソファにしたくない場合は、子猫が選べるように、さまざまな素材やサイズの爪研ぎマットなどを用意してあげましょう。子猫の成長に合わせてグレードアップすることも忘れずに!

 猫にとって誠剛2〜7週齢は「社会化」と言って人間や他の猫、動物、環境などに慣れるために非常に大事な時期です。この時期に多くのことを体験し学びます。この社会化がうまくいかないと、触れない猫になってしまいます。ですから、特にこの時期には、
□多くの音を聞かせる
□他の猫と触れ合う
□あちこちに移動して多くの場所に慣れさせる
□様々な人や様々な服装の人に抱いて、撫でてもらう
□色々なおもちゃで遊ばせる
□キャリーをいつもいる部屋におき、食事をしたり、出入りさせる
 などを行うようにしましょう。

 子猫は、生後4~6ヵ月頃に乳歯が抜けます。その結果、歯が生える痛みを感じたり、歯茎が一時的に赤くなったり、家の中に歯が残っていたりすることがあります!

 子猫は外の世界に興味を示し始めるかもしれませんが、3歳の子供が道路の近くで遊んでいるのが危険なのと同じように、子猫は少なくとも生後6ヶ月(避妊・去勢手術マイクロチップ装着済み)になるまでは室内で飼ってください。

 子猫の世話の仕方や、子猫を飼うときに考えるべきことについて、さらに詳しい情報をお望みの場合は、iCatCareが子猫を新しく飼う人のための素晴らしいガイドを作成しましたので、こちらをご覧ください!(ただし、英語)

 猫をリラックスさせるために飼育環境にフェロモン(フェリウェイ)のスプレーをしたり、ディフューザーで拡散させると安心して生活できます。
 当院では絶えず猫のフェリウェイを病院内に拡散させて、診察処置時でも猫がリラックスできる環境にしています。お家でも同じ環境を整えていただけるといつもの環境と同じ状況で、よりリラックスして診察や処置を受けることができますので、お勧めです。
フェリウェイは当院でも販売しておりますので、ご希望の方は、スタッフまでお知らせください。

このガイドは、AAFP-AAHA発行の「猫のライフステージガイドライン」、およびISFM CatCareforLifeiCatCareのウェブサイトによる推奨に基づいています。