壺型吸虫:Pharyngostomum cordatum

壺型吸虫症の治療

 動物病院で処方される、駆虫薬により行います。

壺型吸虫症の予防

 壺型吸虫症の予防としては、できるだけ室内飼育し、中間宿主であるカエルヘビを食べさせないようにすることです。池や川などの近く、郊外の田んぼ道などを散歩する際には、カエルやヘビなどを捕食させないように注意しましょう。
 特に郊外での飼育の場合は他の寄生虫も含めて定期駆虫をお勧めします。詳しくは当院にご相談ください。また、屋外で猫を保護した場合は、まず動物病院で糞便検査などの健康診断を早期に行うことを心がけてください。
※壺型吸虫は壱岐島の猫にも寄生が見られます。

壺型吸虫症の看護/その他

 この寄生虫が命に関わる恐れは通常希ですが、注意が必要です。初期症状は軟便、下痢など他の病気と勘違いしやすいため、少しでも便の状態に異常があれば動物病院で糞便検査を受けましょう。
 この寄生虫の人間への感染は今のところ報告されていません。

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参考文献・資料等
  1. 猫の診療指針Part.3; 100-103:壺型吸虫症


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[WR2210,VQ2210:つぼ形吸虫、ツボ型吸虫、壺型吸虫]

■VMN Live

この記事を書いた人

福山達也