ホルモン反応性尿失禁:Hormone-Responsive Urinary Incontinence

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ホルモン反応性尿失禁とは?

 ホルモン反応性尿失禁とは、特に避妊手術(不妊手術)をした大型犬の雌犬に多く見られる病気です。失禁(オシッコを漏らす)してしまいます。小型犬や雄犬、避妊手術をしていな雌犬で見られることは非常に稀(0~1%)だと言われています。
 大型犬での発症率は5~20%と報告されています。

ホルモン反応性尿失禁の原因

 卵巣から分泌されたいた性ホルモンが分泌されなくなり、尿道括約筋の緊張性が低下することが原因です。避妊手術をした大型犬に多いことから、体重や避妊手術の有無が要因にあることは間違い無いでしょう。
 ただし、避妊手術後に尿失禁が起こる正確なメカニズムはまだよく分かっていません。

ホルモン反応性尿失禁の症状

 特に寝てる時とかゆつくりやすいんでいる時などに、オシッコを漏らしてしまいます。起立して歩行している時などは漏らさないというのも一つの特徴です。
 また、避妊手術すぐには失禁は見られず、1〜3年くらいして見られるのが一般的ですが、それ以降に見られることもあります。

ホルモン反応性尿失禁の診断/検査

 一般に、問診や身体検査、症状などから仮診断します。また、他の病気を除外したり全身状態を把握したりするために、尿検査、血液検査、血液化学検査、レントゲン検査、超音波検査、神経学的検査などが必要になることもあります。

 不足していると思われる性ホルモン剤(エストロジェン製剤)を投与して診断的治療を行います。

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この記事を書いた人

福山達也