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犬の病気
パン生地中毒:Bread Dough Toxicosis
パン生地中毒は、生のパン生地を摂取した際に、発酵によりアルコールが産生され、嘔吐やアルコール中毒の症状を引き起こす病態。治療には吐かせる試み、胃洗浄、点滴、外科手術などが含まれ、予防にはパン生地の手の届かない場所への保管が重要。パン生地は中型から大型犬に特に注意が必要。症状が現れた場合は速やかに獣医師を受診。 -
犬の病気
脱水:Dehydration
脱水は体内の水分不足で、水分補給が不足したり、過剰に水分を失ったりする状態です。症状には体力低下、乾燥した歯茎、皮膚の張り、元気不足が含まれます。脱水の診断には皮膚張力テストが使用され、治療には点滴が一般的です。予防には常に新鮮な水を提供し、特に暑い日や運動時に注意が必要です。脱水は深刻な問題であり、早めの対処が重要です。ペットの健康を保つために水分補給に注意が必要です。 -
犬の病気
変形性脊椎症
変形性脊椎症は脊椎の骨間や腹側に骨成分が増え、脊椎の可動域を制限し、痛みを引き起こす状態。主な原因は加齢、遺伝、過度な運動、外傷。中齢以上の犬に見られ、症状は痛みや活動制限に現れ、レントゲンで診断。治療は症状に応じて痛み止めや手術が行われ、肥満の管理が重要。予防法は特になく、適切な体重管理が役立つ。症状の緩和にはサプリメントも考慮。無症状の検出には定期的な健康診断が重要。 -
犬の病気
角膜ジストロフィー:Corneal Dystrophy
角膜ジストロフィーは、角膜に異常が起きて白濁や濁りが現れる状態で、遺伝的な原因が疑われるが確定的な原因は不明。症状には白濁、斑点状の濁りがあり、犬種によって異なる。治療法は確立されておらず、点眼、食事改善、サプリメントなどが試みられる。角膜潰瘍が合併する場合、その治療が必要。予防法は不明確で、定期的な目の観察が重要。 -
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ホルモン反応性尿失禁:Hormone-Responsive Urinary In…
ホルモン反応性尿失禁は、大型犬の避妊手術後によく見られ、性ホルモン不足が尿漏れを引き起こす病気。診断には身体検査と血液検査が行われ、治療には性ホルモン剤が使用されます。外科手術は一般的でない。予防については避妊手術の時期について議論があり、看護としてペットシーツの交換やトイレの頻繁な訪問が役立つ。 -
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上皮小体機能亢進症:Hyperparathyroidism
上皮小体機能亢進症は、犬に見られる疾患で、副甲状腺からのホルモンの過剰分泌により、高カルシウム血症を引き起こします。主な症状は多飲多尿と高カルシウム血症で、手術や治療法にはカルシウム値の調整が含まれます。予防法はありません。手術や治療後のカルシウム値モニタリングが重要で、ビタミンD製剤の使用は効果が不確か。高カルシウム血症を放置するとシュウ酸カルシウム結石や細菌性膀胱炎のリスクがある。 -
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尿崩症:Diabetes Insipius
尿崩症は、尿の濃縮障害を引き起こす疾患で、中枢性尿崩症(CDI)と腎性尿崩症(NDI)の2つの主要なタイプがあります。多飲多尿が一般的な症状で、中枢性尿崩症の場合、神経症状も見られることがあります。診断にはデスモプレシン試験やMRI検査が必要です。治療には薬剤の投与が含まれ、原因によりますが、水分補給を適切に行うことが重要です。予防方法は存在せず、神経症状が見られる場合はMRI検査を検討することが勧められます。 -
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耳血腫:Aural Haematoma
耳血腫(じけっしゅ)とは、耳介(じかい)内の血管が何らかの原因で破れることにより、皮膚と耳介軟骨の間に血液などが溜まって耳介が膨れてしまった状態をいいます。 主に犬でよく発生しますが猫でも見られます。 -
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低血糖症:Hypoglycemia
低血糖症(ていけっとうしょう)とは、血液中の血糖値(糖分濃度)が低下してしまうことにより起こる病気というか状態です。 特に動物の脳は血液中の糖分をエネルギー源としているため、血糖値が著しく低下してしまうとその影響を受け、様々な症状を引き起こします。 この低血糖は、生後3ヶ月頃までの子犬、子猫の時期に多く発生しますが、成犬になってからも他の病気の二次的な症状として発症することがあります。 低体温(Hypothemia)、低血糖症(Hypoglycaemia)、脱水(deHydration)は、「3Hシンドローム」と呼ばれ、子犬、子猫における3大斃死要因であると言われていますので注意が必要です。 -
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高血圧症:Hypertension
犬猫での高血圧症(こうけつあつしょう)の発生率は様々な報告がありますが、犬では稀で、猫では比較的一般的に見られる病気であるとされています。全身性高血圧症(ぜんしんせいこうけつあつしょう)とも言われ、収縮期(俗に言う上)および(または)拡張期(俗に言う下)の血圧が基準値より高い場合に高血圧症とされます。 -
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股関節脱臼:Hip dislocation
股関節(こかんせつ)とは後ろ足の付け根の関節で、骨盤と大腿骨とをつなげている関節(寛骨臼と大腿骨頭で構成されています)です。この股関節で大腿骨が脱臼することを股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)といいます。 -
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ホップ中毒
ホップは一般にはビールに苦味と香りを与える主原料として用いられるアサ科ツル性の多年草です。日本国内では北海道の一部にのみ自生していますが、最近では緑のカーテンとして園芸店で売られていることがあります。また、食用やハーブとして用いられていますが、犬が摂取すると大変危険ですので注意志天下さい。 グレイハウンド、ラブラドールレトリバー、セントバーナード、ポインター、ドーベルマン、ボーダーコリー、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、北欧犬種などは特に影響を受けやすいようですが、どの犬種でも中毒を起こすリスクがありますので与えないで下さい。 海外では、クラフトビール醸造ブームや家庭でビール醸造が行えることから、ホップを誤食するkとによる中毒が多く発生しているようです。国内での危険は園芸用や家庭で栽培されたものの誤食が主なものになります。