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マカダミアナッツ中毒とは?
ナッツ類は脂肪分も多く、消化されにくい食べ物ですので、食べると下痢などの消化器症状を現したりすることがあります。特に犬にとって、マカダミアナッツは中毒を引き起こします。
マカダミアナッツは、他のナッツ類と一緒かそのままの形で売られている製品やチョコレート(※チョコレートはチョコレート中毒を引き起こします)、クッキー、ケーキなどさまざまな食品に使われていますので、その様な製品が犬の周囲に無いか注意しましょう。
ユマカダミアナッツ中毒の原因
現在のところ、犬のマカダミアナッツ中毒の原因は、よく分かっていません。マカダミアナッツ自体の成分、製造過程の汚染菌、マイコトキシン(カビ毒)、あるいはその他の未確認の原因に関連している可能性があると推定されています。
※植物名からウィキペディアにリンクしております。写真などで確認してください。
ユマカダミアナッツ中毒の症状
マカダミアナッツ中毒になるとほとんど(約8割)の犬で食べてから12時間以内に症状が現れと報告されています。早いものは1時間以内という報告もあります。
主な症状は、元気消失、発熱、嘔吐、下痢、脱力、歩容異常(歩き方がおかしい)、起立不能(立ち上がれない)、震え(マカダミアナッツ中毒でみられる震えは、神経症状ではなく、筋肉に力が入らないことによるものといわれています)などです。
体重1kg当たり0.7gのマカダミアナッツ(通常1粒は2.0 g程)を食べただけでも、中毒症状が出たという例が報告されています。また、体重1kg当たり2.4gのナッツを摂取した場合徴候を示したとする報告もありますが、毒症状を引き起こす目安となる量は正確には分かっていませんので注意が必要です。
体重1kgあたり半分〜1個以上食べてるのなら、獣医師の診察を受けた方が無難でしょう。
マカダミアナッツ中毒の診断/検査
まずは問診により、摂取量などを推定します。
マカダミアナッツ中毒の治療
マカダミアナッツを摂取した場合、時間があまり経過していなければ、消化・吸収される量を少しでも少なくするために催吐処置(吐かせる)や医療用活性炭の投与を行います。その後、吸収されたマカダミアナッツの成分を早く体外に排泄するために輸液療法を行います。
時に高熱であれば解熱剤などが使用されますが、状態により様々な対症療法が必要になります。
マカダミアナッツ中毒の予防
犬の周囲にマカダミアナッツ及びその製品を置かない、あるいはきちんと管理をすることが重要です。包装されていても、ビニール袋や箱を食い破ったり、ビニール袋ごと食べてしまったりする犬もいるので注意しましょう。
マカダミアナッツを摂取した、またはその疑いがある場合は、早急に獣医師の診察を受けましょう。
ユマカダミアナッツ中毒の看護/その他
通常、症状が出てから12~48時間以内には、状態が改善していくことが報告されています。
残りがあるとか、加工食品であればそのものや成分が書かれた包装紙や空き箱を持参していただけると診断治療の助けになります。
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参考文献・資料等
- Some food toxic for pets
- Household Food Items Toxic to Dogs and Cats
- Macadamia Nut Toxicosis in Dogs
<1>.犬のマカデミア・ナッツ中毒