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脱水とは?
水は生命維持にとって非常に重要です。そして、脱水(だっすい)とは簡単に言うと体に必要な水分が足りない状態を言います。通常、水分は飲水や食事によって摂取され、発汗、尿、呼吸などによって失われるます。脱水は、水分摂取量がなんらかの理由で減少したり、水分喪失量が増加して、体に必要な水分が過剰に減少した状態を指します。
水分は呼吸による体温調節、老廃物の除去、関節の潤滑、血流による酸素と栄養素の細胞への供給、消化促進、電解質の正しいバランスの維持、脳や脊髄のクッションなど、多くの重要な身体機能の維持に欠かせないものです。
脱水の原因
残念ながら、脱水症状は犬猫にとってよくある問題です。犬や猫が脱水症状を起こす原因には、水を飲めない、病気で水を飲みたがらない、水分が過剰に失われるなど、あらゆる理由が考えられます。
過剰な水分喪失は、外傷(血液や体液の喪失による)、発熱、嘔吐、下痢を伴う急性の病気、暑い気候や激しい運動中のオーバーヒートなどで起こります。また、若齢の動物、小型の動物、高齢の動物、基礎疾患(糖尿病[犬・猫]、腎臓病[犬・猫]、甲状腺機能亢進症、一部の癌など)を持つ動物、授乳中の動物は、容易に脱水症状を起こす可能性があります。
脱水の症状
犬猫の脱水症状の見分け方では、どうすれば脱水を家庭で知ることができるでしょうか? まず、獣医師が日常的に使っているテクニックを学ぶことで、犬猫のの水分補給状態を評価することができます。
そのテクニックの一つは、「皮膚張力テスト」と呼ばれるものです。これは、犬や猫の肩甲骨の間の皮膚をそっとつまんで持ち上げ、それから離すというものです。十分に水分が補給されていれば、皮膚はすぐに正常な位置に戻りますが、脱水状態の動物では「張った」ままになります。
もうひとつは、ペットの歯茎を見ることです。歯茎は水分が十分であれば光沢があり、指で触るとしっとりとした感触があるはずです。脱水状態の動物では、歯茎が乾燥しているように見え、触るとネバネバしています。
このような状態が見られたら脱水している可能性がありますので、早めに当院にご相談ください。
脱水、低血糖、低体温は子犬、子猫が亡くなる三大原因と言われていることを知っておいてください。
脱水の診断/検査
問診や身体検査はもちろん、まず必要なのは血液検査、血液化学検査、尿検査です。基礎疾患があって脱水している場合には、原因を特定するためにはなレントゲン検査、超音波検査など様々な検査を行う必要があるかもしれません。
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