※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!
元気消失とは?
元気消失(げんきしょうしつ)は元気喪失(げんきそうしつ)、元気沈退(げんきちんたい)などとも言われ、病気の名前ではなく症状の名前です。動物病院を受診する原因の中でも最も多いもののうちの一つではないでしょうか?
元気がなくなった、いつもと比べてなんとなく動きが鈍いなどは病気の症状かもしれないと多くのペットオーナーが思われることでしょう。
元気消失は、治療を必要としない些細なことと関連している場合もあれば、生命を脅かす状態に進行する病気の最初の兆候であることもあります。
元気消失の原因
元気消失は主に、病気や疲れなど肉体的なものと精神的なものに別れます。ただし、動物医療では精神的な部分を見分けるのはなかなか難しいこともあります。肉体的な原因としては、全身性疾患、発熱、疼痛、心臓病などの循環器の病気、肺などの呼吸器の病気などなど多くのことが考えられます。
精神的なものとしては不安や恐怖により元気がなくなることもあります。
元気消失の原因は、軽度の病気から命を脅かす疾患まで幅広く存在します。
元気消失の症状
いつもより運動量が明らかに減ったり、じっとしていて刺激に反応しないなどが見られます。
動物病院では問診で、「いつそれは始まったのか?」「どれくらい続いてるのか?」「連続して続いているのか?」「時々なのか?」などが聞かれますので、事前にメモしておくとよいでしょう。
元気消失の診断/検査
元気がないとか食欲がないというだけでは診断できません。まずは、問診、視診、身体検査などを行います。これらを元に病気の可能性が高いのか低いのかを見極めます。また、何か精神的な原因やストレスがないかなども探ります。病気の可能性が高い場合は、原因を探るために、まずは血液検査、血液化学検査、尿検査などのスクリーニング検査を行い、状態などからレントゲン検査、超音波検査、超音波検査、ホルモン等検査、心電図検査、時にはCTやMRIなどなど必要に応じて様々な検査を行わなければならないかもしれません。
元気消失の治療
治療は原因により異なります。
元気消失の予防
元気消失の看護/その他
ペットオーナーが普段からよく飼育動物を観察してないいと元気消失を早期に見つけることは難しいと言われます。日頃からよく観察し、「いつもと違う?」と感じたら早めに当院にご相談ください。
元気がない時に特に「疼痛(痛み)」が隠れていることがあります。痛みはそれぞれの動物で感じ方や表現は様々です。どこも他に原因がないようならどこかに痛みがないか探す必要があります。
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library_books 参考文献・資料等
- プライマリー・ケアのための診療指針; 33-37
- 伴侶動物治療指針 Vol.10; 363-373:元気・食欲がない症例への対応
- 犬と猫の初期診療アプローチ;28-34:元気・食欲がないんです その1
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