※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!
新生児眼炎とは?
新生児眼炎(しんせいじがんえん)は、出生後、目が開くまでの間にみられる結膜嚢の感染症です。通常生後2週齢程度で子犬や子猫の目は開眼します。新生児眼炎とはいわば俗称で、正式に病名をつけるとすると急性化膿性結膜炎となるかと思います。
新生児眼炎の原因
新生児眼炎の症状
目が開く前に細菌やウイルス感染が起こり、結膜嚢に膿が貯まって腫れたり、目が開いた後も目やにが続いたりします。猫で猫カリシウイルスにも同時に感染している場合、口の中にびらん、潰瘍がみられたりします。特に猫で症状が重度の場合、鼻詰まりも起こし、匂いが嗅げないので食欲もなくなると厄介です。
新生児眼炎の診断/検査
視診である程度診断可能ですが、必要に応じてウイルス検査などを行うこともあります。膿が出ている場合、グラム染色検査を行う場合もあります。もちろん体調が悪いようであれば、血液検査、血液化学検査、尿検査なども必要になるでしょう。
新生児眼炎の治療
一般に目の洗浄や抗菌剤の投与、目薬により治療します。その他対症療法を行います。
新生児眼炎の予防
飼育環境を清潔にすること、日々の観察によりある程度予防できると思います。また、猫の場合、定期的に母猫にきちんと混合ワクチン接種を行うことが予防になるでしょう。
新生児眼炎の看護/その他
原因や予防接種の有無にもよりますが、同居の犬や猫が居る場合、感染が広がってしまうことがりますので注意が必要です。お家で子犬、子猫が生まれた、または生まれたての子犬、子猫を拾ってた場合に、目が腫れている、目やにがひどい、鼻がグシュグシュしている等の様子がみられたら、新生児眼炎や猫ウイルス性呼吸器感染症に感染している可能性がありますので、早めに当院を受診してください。
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library_books 参考文献・資料等
- 犬と猫の日常診療のための抗菌薬治療ハンドブック;131-139:眼感染症
[WR2107,VQ2107:新生児眼炎]
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