※電話などでの各種病気に関するお問い合わせは、通常診療業務に支障をきたしますので、当院をご利用のペットオーナー以外はご遠慮ください。まずはご自身のかかりつけ獣医師にお問い合わせください。ご理解とご協力をお願いいたします!
乳腺腫瘍とは?
乳腺腫瘍の原因
乳腺腫瘍の症状
乳腺腫瘍の診断/検査
ステージ | 腫瘍サイズ(T) | リンパ節転移(N) | 遠隔転移(M) |
---|---|---|---|
I | T1 (<2cm) | N0(転移なし) | M0(転移なし) |
II | T2(2〜3cm) | N0(転移なし) | M0(転移なし) |
III | T1またはT2 | N1(転移あり) | M0(転移なし) |
T3(>3cm) | すべてのステージ | M0(転移なし) | |
IV | すべてのステージ | すべてのステージ | M1(転移有り) |
乳腺腫瘍の治療
乳腺腫瘍の予防
乳腺腫瘍の看護/その他

乳腺腫瘍の予後を決める主なものは、腫瘍の大きさ、リンパ節に浸潤しているか、組織的に悪性度が高いかどうかです。ある報告では、腫瘍のサイズが2cm以下、2〜3cm、3cm以上の生存期間中央値はそれぞれ12〜54カ月、6.8〜24カ月、4〜9.6カ月と、腫瘍のサイズが大きくなるにつれて平均余命が短くなります<12>。また、潰瘍がある場合その時点でリンパ管への浸潤は80%以上、局所リンパ節への浸潤は75%あると報告されています。当然、リンパ節転移や遠隔転移があれば予後は非常に悪くなります。
猫乳腺腫瘍のTNM分類と臨床ステージ別の予後では、ステージ1で29カ月、2で12.5カ月、3で9カ月、4で1カ月と報告されています。
さらに、猫の乳腺腫瘍の場合、腫瘍部分や手術部が炎症を起こしてしまう「炎症性乳癌(えんしょうせいにゅうがん)」が起こることがあります。これは、手術前の診断が難しく、さらに、治療は難しいとも言われています。
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参考文献・資料等
- 猫の臨床指針Part2, 43-69
- 伴侶動物の治療指針 Vol.1; 212-220:乳腺腫瘍の外科治療
- 伴侶動物治療指針Vol.10; 20-31:猫の乳腺腫瘤
- – 猫の乳腺腫瘍 – 基礎知識 最新の考え方について
<1>猫における乳腺腫瘍: 大きさの問題ゆえに、早期治療が命を救う
<2>猫の乳癌でのAKT活性化: 猫の乳腺腫瘍に対する新しい予後因子
<3>早期検出、根治的治療: 猫の乳腺腫瘤管理を最適なものとする
<4>酢酸メドロキシプロジェステロンに暴露された3頭の雄猫の乳腺腺癌(1990-2006)
<5>ブラジル、リオデジャネイロにおける猫の乳腺腫瘍に関する臨床的、細胞学的、および組織病理学的評価
<6>猫の乳腺癌の治療としてアドリアマイシンを併用した67症例の回顧的研究
<7>イヌ・ネコ・ヒトの乳腺単一癌におけるカルポニンの発現と筋上皮細胞の分化
<8>自然発生した猫の乳腺腫瘍におけるHER-2/neu発現の免疫組織学的検索
<9>乳腺腫瘍の治療原則
<10>猫の乳腺腫瘍中のアポトーシス発現率では術後の生存期間を予測できない
<11>猫の乳腺癌における組織学的ステージおよび増殖活動のマルチパラメトリック生存分析
<12>猫の乳腺癌: 予後指標としての腫瘍の大きさ
<13>乳腺癌の猫における外科的アプローチと合併症率、無増悪生存期間、疾患特異的生存期間との関連:107症例(1991年から2014年まで)
<14>コンパニオンアニマルにおける廃棄物管理と癌との関連性
<15>猫の乳癌の治療におけるドキソルビシンベースの補助的な化学療法の評価
<16>Aglepristoneはプロジェステロンレセプター陽性乳腺癌における増殖を低下させる
<17>卵巣子宮摘出術と猫の乳腺癌との関連性
<18>雄猫における乳腺癌の臨床的な特徴