猫を飼い始めたら

猫ちゃんとの生活は人生に潤いを与えてくれる素晴らしものです。大切なのは「キャットオーナーが楽しく、猫ちゃんが幸せで、周囲の人に迷惑をかけない」ことです。そのためには、きちんとした飼育法を身に着けて家族みんなでキャットライフを楽しむことです。猫は、飼い主に従うという考えがほとんどない、我が道をいく動物ですが、人に媚びないそんなところがまた愛おしい動物です。よく猫の気質を理解して、あなたの愛猫が素敵な家族の一員になるようにしっかり育てていきましょう。

まずはお家の環境に慣れさせる


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構いすぎない!

ペットショップや知人、保健所などから入手したにしろ、拾ったにしろ、飼い始めた直後は嬉しかったり、心配だったりで構い過ぎてしまう傾向にあると感じます。小さなお子さんのいらっしゃるご家庭では構い過ぎで猫ちゃんにかなりのストレスがかかることがあります。特に仔猫の場合、飼い始めてしばらくの間は環境が変わり、精神的・肉体的ストレスが重なって最も体調を崩しやすい時期です。飼育開始1〜2週間が最もストレスがかかると言われています。この時期体調を崩して、食欲不振、嘔吐、下痢、などで命さえ落としてしまうことがあります。
猫ちゃんを迎えてしばらくは、環境に慣れさせることを第一に考えて、もともと猫はよく眠る動物ですから、寝ている時は邪魔をせず寝かせてあげ、起きてる時は目一杯一緒に遊んであげましょう(特に小さなお子さんのいらっしゃる家庭では子供さんにこの話をして上げてください)。ただ、夜行性の動物でもあるため、昼間は寝てばかりいても夜は運動会のようにはしゃぐことがあるのも覚えておいてください。

トイレのしつけはお家に来たその日から

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焦らない!

トイレのしつけは、お家に迎えたその日からから始めましょう。しかし、間違った場所でオシッコやウンチをしてもいきなり叱ったりするのはやめましょう。そんなことをすれば、恐怖でオシッコやウンチをすることに不安を感じ、隠れてしてしまう可能性も出てくるからです。猫がそわそわしたり、あちこちニオイを嗅ぎ、床をかくしぐさなどを始めたら、トイレのサインかも!トイレに連れて行き中に入れてあげましょう。これを何度か繰り返すうちに大体自然に覚えていきます。犬に比べ、猫ちゃんは比較的早くトイレを覚えてくれます。
複数飼育している場合はトイレは頭数+1個が原則です。2頭ならトイレは3個、3頭なら4個のトイレを設置してください。そして綺麗好きの猫ちゃんのためにトイレはいつも清潔にしておいてくださいね。
よく「トイレのしつけが駄目です」と相談を受けるのですが、ポイントは焦らないことです。人間の子供だっていきなりできる子もいれば時間がかかる子もいます。猫ちゃんもそれぞれです。トイレトレーニングができない一番の原因はキャットオーナーの「焦り」です。特に仔猫の時期は焦る方が多いのですが、成猫になったらこんな楽しみもないな。。。くらいに考えて、正しいやりかたで根気よく。トイレ以外の場所でオシッコをした時は、その尿を拭きとったトイレットペーパーなどを猫ちゃんのトイレに入れておきましょう。また、逆に排せつした場所にトイレを設置するのもいいでしょう。

キャットフードはどれも同じではありません

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適当に選ばない!

毎日食べるものだからキャットフードは大切です。キャットオーナーさんたちをみているとフードに無頓着な方もまだまだ見られます。キャットフードはどれも同じではありません。きちんと月齢や年齢にあわせた「総合栄養食(栄養学的にはキャットフードと新鮮な水だけで足りる)と表示があるものを与えましょう。
キャットフードにはさまざまなものがありますが、安売り店などを避け、栄養バランスや品質など信頼できるメーカーのものを選びましょう。日々診療しているとフードが原因と思われる病気が特に多いことを感じます。
ドライフードは、貯蔵中に品質の変質が起こるので、買いだめせずに直射日光や高温多湿をさけて保管して、早めに与えるようにしましょう(大きくても1ヶ月くらいで食べ切れるくらいの袋を買うのが目安です)。

猫はもともと小動物を捕食していた動物です。食事を一度に食べきらずに、食べ残しながら少しずつ食べていく習性があります。ですから、一日に与える量を決めて、数回にわけて与えるか、それが無理なら小分けにして数カ所にフード容器を置くといいでしょう。
注意点は、猫は偏食傾向が強く、嗜好(しこう)が偏ると栄養バランスが崩れ、病気にかかりやすくなります。人間の食べ物をむやみに与えないことも大切です。仔猫の頃から正しい食生活を心掛けてあげましょう。

まずは動物病院で健康診断

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健康な時にこそ動物病院に行く!

猫ちゃんを飼いはじめたら、なるべく早く動物病院へ連れていき健康診断を受けましょう。特に仔猫はまだ病気への免疫ができていません。安全のため、キャリーバッグなどに入れ、他の動物と接触しない状態で行くべきです。
猫んちゃんに多い伝染病は混合ワクチン接種で予防できます。仔猫の混合ワクチン接種は生後6〜8週齢頃から複数回行います。成猫になってからも、定期的な予防接種が必要です。また、他にもフィラリア予防、ノミ・ダニ予防も、愛猫の命を守るために必ず行いましょう。
時々、今まで動物病院に行ったことがないなんて自慢する人がいますが、明らかに「私は猫の飼い方を知らないです!」と吹聴しているようなものです。周囲の愛猫家の目線がきついのに本人は気づいていないようです。。。。
※2017年冬〜2018年春にかけて壱岐島内で猫のパルボウイルス感染症が大流行して多くの猫ちゃんがなくなりました。この病気は予防注射さえしていればほぼ100%防げる病気です。またいつ流行するか分かりません。猫ちゃんを飼育したら予防注射は常識だと認識してください。

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