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猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)とは?
猫免疫不全ウイルス感染症とは猫免疫不全ウイルス感染を原因とする猫の感染症です。俗に『猫エイズ』と呼ばれます。人や猿の免疫不全ウイルスと同じ仲間のレトロウイルスという種類のウイルスですが、猫免疫不全ウイルスは人間には感染しません。特に外飼育の雄猫に多く(雌猫の3倍)、罹患率は10~30%と報告により差がありますが、屋外飼育、屋内外飼育の多い日本では欧米に比べかなりの感染率です。
はじめに皆さんに一番お伝えしたいのは、猫免疫不全ウイルスに感染したからと言って猫がすぐに死んでしまうわけでもなければ、極端に寿命が短くなるわけでもないということです。「FIV=死刑宣告」ではないということです。但し、免疫力が弱かったりリンパ腫、肥満細胞腫などの腫瘍ができやすかったりすることが分かっています。
※壱岐島内でも多数の猫が猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)に感染しています。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の原因
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の症状
潜伏期は4〜6週間で、その後発熱や白血球減少などが見られる事があります。この時期は急性期と言われ、多くの猫は猫免疫不全ウイルスが感染しても外見上は元気で、異常が見られないものです。しかし、数ヶ月から1年ほど全身のリンパ節が腫れが続くことがあります。この急性期を過ぎると、全く症状を示さないキャリア期が数ヶ月から数年続きます。その後慢性期に入り、免疫力の低下により様々な症状が見られるようになります。一般的によく見られる症状は、発熱、食欲不振、体重減少、慢性口内炎、口臭、鼻炎など慢性呼吸器疾患、結膜炎、貧血、腸炎(下痢)などと様々です。この時期の様々な症状や病態を猫免疫不全症候群とか猫エイズ関連症候群などと呼びます。
病状が進行すると症状が悪化しエイズ期と呼ばれる病態になり、他の感染症や悪性腫瘍などを併発し極度に体重が減少して、数ヶ月から数年にわたって徐々に衰弱し死亡します。
ただし、ずべての猫免疫不全ウイルスの感染猫がエイズ期になり、重い症状を現すわけではなく、症状が出ないで長生きする猫もいます。猫エイズ検査が陽性だからと言ってそれがすぐ死に繋がるわけではありません。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の診断/検査
○スクリーニング検査:ELISA(酵素免疫測定法)
(陰性):現在 FIV に感染していないと思われます(抗体陰性)。 ただし、最近暴露された可能性がある猫の場合は再検査をお勧めします。
(陽性):現在 FIV に感染していると思われます(抗体陽性)。 いわゆるエイズの時期に入っているかどうかは症状の強さから判定します。症状の軽いもの、無症状のものも多くあります。また、生後6ヶ月齢以内の場合は移行抗体の可能性がありますので、6ヶ月齢以降に再検査を行うことをお勧めします。
壱岐島でも多くの猫が猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)に感染しています!
まずは、猫を飼育したら猫免疫不全ウイルスに感染してないか検査受けましょう。すでに猫を飼っていて、新しい猫を迎える時には特にです。詳しくは猫白血病/猫エイズ検査を参照してください。
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の治療
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の予防
猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の看護/その他
体重の減少は症状の悪化を示すこことが分かっています、定期的に体重を測定し、減少傾向が見られたら動物病院を受診して早めに対処しましょう。感染した猫は室内飼育することで地域に新たな感染を広げないことになります。また、どうしても室内飼育できないのであれば、避妊・去勢手術を行うことは、地域の感染確率を減らすことになります。
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