猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)とは?

猫免疫不全ウイルス感染症とは猫免疫不全ウイルス感染を原因とする猫の感染症です。俗に『猫エイズ』と呼ばれます。人や猿の免疫不全ウイルスと同じ仲間のレトロウイルスという種類のウイルスですが、猫免疫不全ウイルスは人間には感染しません。
特に外飼育の雄猫に多く(雌猫の3倍)、罹患率は10~30%と報告により差がありますが、屋外飼育、屋内外飼育の多い日本では欧米に比べかなりの感染率です。
はじめに皆さんに一番お伝えしたいのは、猫免疫不全ウイルスに感染したからと言って猫がすぐに死んでしまうわけでもなければ、極端に寿命が短くなるわけでもないということです。「FIV=死刑宣告」ではないということです。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の原因

猫免疫不全ウイルス(Feline Immunodeficiency Virus, FIV)の感染が原因です。このウイルスは1986年にアメリカで発見された比較的新しいウイルスですが、実際は大昔から存在していたと考えられています。このウイルスは主に血液、唾液、乳汁、精液などに含まれていますが、猫白血病ウイルスのように、舐め合ったり、同じ食器で食事をしただけでは感染しないと言われていて、主に交尾や口傷により伝播されます。
人間には感染しませんが、同じネコ科のトラ、ライオン、ヒョウなどには感染します。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の症状

潜伏期は4〜6週間で、その後発熱や白血球減少などが見られる事があります。この時期は急性期と言われ、多くの猫は猫免疫不全ウイルスが感染しても外見上は元気で、異常が見られないものです。しかし、数ヶ月から1年ほど全身のリンパ節が腫れが続くことがあります。
この急性期を過ぎると、全く症状を示さないキャリア期が数ヶ月から数年続きます。その後慢性期に入り、免疫力の低下により様々な症状が見られるようになります。一般的によく見られる症状は、発熱、体重減少、慢性口内炎、口臭、鼻炎など慢性呼吸器疾患、結膜炎、貧血、腸炎(下痢)などと様々です。この時期の様々な症状や病態を猫免疫不全症候群とか猫エイズ関連症候群などと呼びます。
病状が進行すると症状が悪化しエイズ期と呼ばれる病態になり、他の感染症や悪性腫瘍などを併発し極度に体重が減少して、数ヶ月から数年にわたって徐々に衰弱し死亡します。
ただし、ずべての猫免疫不全ウイルスの感染猫がエイズ期になり、重い症状を現すわけではなく、症状が出ないで長生きする猫もいます。猫エイズ検査が陽性だからと言ってそれがすぐ死に繋がるわけではありません。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の診断/検査

感染の有無は血液検査で分かります。検査方法には病院で簡単にできるものから検査所に血液を送って測定するものなどいくつかあります。動物病院では状況によってこれらを使い分けます。

○スクリーニング検査:ELISA(酵素免疫測定法)
(陰性):現在 FIV に感染していないと思われます(抗体陰性)。 ただし、最近暴露された可能性がある猫の場合は再検査をお勧めします。
(陽性):現在 FIV に感染していると思われます(抗体陽性)。 いわゆるエイズの時期に入っているかどうかは症状の強さから判定します。症状の軽いもの、無症状のものも多くあります。また、生後6ヶ月齢以内の場合は移行抗体の可能性がありますので、6ヶ月齢以降に再検査を行うことをお勧めします。

壱岐島でも多くの猫が猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)に感染しています!

まずは、猫を飼育したら検査を猫免疫不全ウイルスに感染してないか検査受けましょう。すでに猫を飼っていて、新しい猫を迎える時には特にです。詳しくは猫白血病/猫エイズ検査を参照してください。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の治療

特異的で有効な治療法はなく、猫免疫不全ウイルス感染症にともなって様々な症状が現れるため、それぞれの症状にあわせて、抗生物質や抗炎症薬の投与、輸液などの対症療法を行います。また、インターフェロン、抗ウイルス剤などを使用したりします。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の予防

猫を飼いはじめたら(もらった、拾ったは特に)まず病院で猫免疫不全ウイルスの検査を受けましょう。特に先住猫がいる場合は検査の結果が分かるまでは一緒にしてはいけません。
猫を室内で飼育し、他の感染猫との接触を避けることが、猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)の重要な予防策となります。外出する猫の場合は、猫同士のケンカを防ぐために避妊・去勢手術を行うことは、感染確率を減らせるとされています。
また、猫エイズウイルスにはいくつかの型があり、そのいくつかは予防注射により予防できます。

猫免疫不全ウイルス感染症(FIV:猫エイズ)の看護/その他

他の感染症にかからないように予防できる病気はワクチンなどで予防し、清潔で暖かい室内飼育を行い、ストレスの少ない生活をさせ、栄養バランスのとれた食事を与えましょう。
体重の減少は症状の悪化を示すこことが分かっています、定期的に体重を測定し、減少傾向が見られたら動物病院を受診して早めに対処しましょう。
感染した猫は室内飼育することで地域に新たな感染を広げないことになります。また、どうしても室内飼育できないのであれば、避妊・去勢手術を行うことは、地域の感染確率を減らすことになります。

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